- 「コンサルタントとして独立開業したいと思っているけど、どのようにスタートをしたら良いのかな?」
- 「開業する時の届出はどうすればいいの?」
- 「開業後に仕事が取れるか不安…」
独立開業となると、わからないことだらけで悩みますよね。
今回この記事では、コンサルタントの独立開業に必要な準備、開業の届出、独立後の案件獲得方法について解説していきます。
独立開業の良いスタートに向けて、ぜひ一読ください。
Table of Contents
コンサルタント独立開業に必要な準備5選
コンサルタントの独立開業に必要な準備は以下の5つです。
独立開業ポイント
- 自分の強みを明確にする(専門性の確立)
- ホームページ・SNSの用意
- 生活資金の確保
- 事業計画書の作成
- コンサルタントの重要スキル磨き(論理的思考能力・コミュニケーション力)
経験上、上記5つは大事なポイントです。以下で、それぞれ詳しく解説します。
①強みを明確に(専門性の確立)
自分の強み(専門性)を明確にすることは重要です。他社にはない強み・独自の売りがなければお客様が特段あなたにお願いする理由もありません。
広く浅くより、「これは誰にも負けない」という専門性を明確にし、「これは○○さんにお願いしたい!」と言われるくらいを目指すことが大切です。
コンサルタントは人に教える仕事。ぜひ「自分が人に教えられる・お願いされるくらいの強みはなにか?」を明確にしてください。
「何でもやります」より、ひとつに特化したスペシャリストになることが重要です。
自分の棚卸しもおすすめ
「自分の売りってなんだろ?大した実績もないんだけど」という状態であれば、自分の棚卸しをすることもおすすめです。就職活動の自己分析のようなものですね。
自分の棚卸し
- 自分の得意なこと・好きなこと・嫌いなこと・強み
- 今までの経験・価値観
- 嬉しかったこと・苦しかったこと
- 独立して本当に実現したいこと
以上ような自己分析をすることで、今までハッキリしていなかった、自分の売り・実績が明確になります。
自分の棚卸しについて、以下の記事でも詳しく解説しています。
自分の強みを掘り起こすことについて↓
コンサルタントとっての専門性の大切さについて↓
②ホームページ・SNSの用意
今の時代、独立コンサルタントにとってホームページ・SNSの活用は必須。コンサルタントの自力集客は、弁護士など士業の方と同じで、基本的に【待ちスタイル】です。
そのため、ホームページ、つまりネット上に自分のオフィスを作り、お客様の訪問を待つ流れになります。ホームページを作ることで、24時間、お客様の訪問受け入れが可能です。これを活用しない手はありません。
また、知名度を高めるためにはSNS上で自分の情報発信をすることも重要です。今は多くの人がSNSを活用しており、情報収集の場にもなっています。
SNSを中心に集客し、ホームページからお仕事を受けるという流れを作れると良いでしょう。
一度集客の仕組みが出来上がれば、労力少なめで顧客を獲得できますよ。
ホームページ集客にはSEO知識も必要
ホームページで効果的に集客するには、SEO対策が重要です。
SEO対策とは?
検索エンジン最適化のことで、簡単に言えば、自分のホームページがインターネットで検索されたときに、上位表示されるための施策をすることです。
大きな集客効果を得るためにも、SEOは大事なことです。
SEO対策は専門的な知識、経験が必要なため、勉強が欠かせません。今は、SEOについて無料でも詳しく解説した動画、サイトもありますので、自力で勉強することも可能です。
また、ホームページ制作のプロに依頼してみるのも良いでしょう。
③生活資金の確保
独立していきなり稼げるとは限りません。しかし、収入ゼロでも生活費はかかります。せめて半年分くらいの生活資金は用意しておいたほうが安全です。
ただし、資金準備に時間をかけ過ぎるのも注意が必要。誰しもが経験あると思いますが、人は何かを決意しても、時間が経つとだんだんとその決意が薄れてしまうものです。
準備も大事ですが、そこに時間をかけ過ぎないことも大切です。
こちらの記事では、開業資金調達の大きな助けになる助成金と補助金について解説しています!↓
使える制度を上手に活用していきましょう!
④事業計画の作成
事業計画を準備することで、独立イメージがより明確になります。準備として考えることは以下のような項目です。
事業計画の内容
- ビジョン・経営理念
- 事業内容(誰に・どんな商品を提供するのか)
- 自分の提供するサービス・商品の強み
- 競合のチェック
- 市場のチェック
- 顧客ニーズのチェック
- 売り込みの戦略
- 売上などの明確な数値目標
- 資金調達の方法
結構大変そうですね…。
それでも、開業前に事業計画をしっかり立てておくことは大切ですよ!
なぜ事業計画は必要?
- 事業内容がより明確になり、リスクを早期発見できる。
- 助成金や補助金の申請に必要になる。
- 事業の立ち上げ後に発生する課題の分析・修正に役立つ。
補助金の申請などにも必要なんですね!
入念に計画を立てることで経営そのものに役立つので、開業前に十分な準備をしましょう。
⑤コンサルタントの重要スキル磨き
コンサルタントにとって重要なスキルは以下の2つです。
重要なスキル
- 論理的思考能力
- コミュニケーション能力
論理的思考能力の高め方
論理的思考とは、物事を段階的に分かりやすく整理することです。
コンサルタントの仕事は、顧客に対して経営に関するアドバイスをすること。つまり、顧客の事業の問題点を見つけ出し、それを解決するための戦略を立て、それをわかりやすく提案する必要があります。
この各過程に論理的思考力がとても重要になってきます。
コンサルタントの仕事の全てに重要な能力なんですね!
コンサルタントとして活躍したいなら今からトレーニングしましょう!
論理思考能力の高め方
- 結論、理由、根拠の順で考える癖をつける。
- 物事に対し「なぜ?」という疑問をもつ。
- なるべく具体的な言葉を使う。
コミュニケーションの注意点
さらに、コンサルタントの仕事には顧客とのコミュニケーションが不可欠。コンサル業の本質は、人に対するサービス業です。
とは言え、コンサルタントを目指す方は、人とコミュニケーションを取ることに抵抗のない方、好きな方が多いのではないでしょうか。しかし、そんな方が見落としがちなポイントが、「聞く力」です。
コンサルタントはアドバイスをする立場である以上、気がついたら一方的に話すばかりになってしまうことがあります。
人は自分の話を聴いて、理解してほしいという欲求を持っているものです。顧客の信頼を得るためには、まずは顧客の話にしっかりと耳を傾けましょう。
いざ開業!開業届の提出
ここまでで紹介した開業準備が整い、いざ開業!となったら、まずは開業届を出しましょう。開業届とは、個人事業の開業を届け出る書類のことです。
原則開業から1ヶ月以内に、納税地の税務署に提出することになっていますが、実は提出しなくても罰則はありません。しかし、開業届の提出は次のようなことに必要になります。
開業届の提出が必要なこと
- 事業用銀行口座の開設
- オフィス契約
- 融資の審査
- 青色申告
税務署に書類を1枚提出するだけなので、必ず出しましょう。
意外に簡単そうですね!
ところで、青色申告ってなんですか?
青色申告とは
青色申告は確定申告の方法の1つで、確定申告の種類には、他に白色申告があります。青色申告をするには青色申告承認申請書を税務署に提出する必要があり、未提出の場合は白色申告になります。
青色申告は白色申告に比べ、控除や税務のさまざまな特典を受けられます。以前は白色申告の方が確定申告が簡単と言われていましたが、現在は白色申告に求められるものが増加したことで、それほど難易度に差がなくなっています。
青色申告承認申請書は開業届提出時に一緒に申請できるので、この時に提出しておくことをおすすめします。
独立開業について詳しくは以下の記事で解説しています↓
独立後の仕事獲得方法
独立コンサルタントが仕事獲得する主な方法は以下の4つです。
案件獲得の方法
- 知り合いからの紹介、依頼
- マッチングサービス
- エージェントの利用
- 自力営業
知り合いからの紹介や依頼は、既に一定の信頼があるため、お互いに心理的なハードルが低いでしょう。しかし、最初からそのような人脈を多く持っている人はあまりいませんよね。
最初は、マッチングサービス・エージェントの利用がおすすめです。
マッチングサービスとは、仕事を発注したい側と受注したい側をマッチングさせるサービスです。有名どころでは、ランサーズ、クラウドワークスなどがあります。また、エージェント(代理人)と相談し、適性のありそうな案件や顧客を紹介してもらえるサービスもあります。
これらのサービスは仲介手数料がとられるため、やはり自力営業で顧客を直接獲得する方法が理想的ですが、これには一定の信用が必要です。まずは、マッチングサービスやエージェントの利用で実績積みましょう。
案件獲得については以下の記事でも詳しく解説していますので、参考としてお役立てください。↓
まとめ
ポイント
- 開業準備には、専門性の確立、ホームページ・SNSの用意、生活資金の確保、事業計画書の作成、コンサルタントとしてのスキル磨きが大切。
- 開業時には開業届と青色申告承認申請書を税務署に提出する。
- 開業後はマッチングサービスやエージェントを利用して案件を獲得して実績を積み、その後自力営業に切り替えていく。
コンサルタントとして独立開業するためには、入念な事前準備が不可欠です。今回の記事を参考に、開業時や開業後のことについても見通しを立てながら、準備を進めていってみてください。