「コンサルタントとして独立したけど、自分の時給ってみんなどうやって決めてるの?なんとなくでいいの?」
「お客さんに対して適切な時給設定がいくらか分からない。」
「相場っていくらなの?考え方を教えてほしい。」
コンサルタントとして独立したばかりの頃は、誰もがこういった悩みを持つのではないでしょうか。しかし、時給設定の方法は非常にシンプルです。自分が欲しい金額から考えるか、相場から考えるしかないからです。
この記事ではコンサルタントとして独立した時の時給設定の方法について具体的に解説していきます。
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コンサルタントの時給とは
「コンサルタントの時給=1時間当たりのコンサルフィー(時間単価)」と考えてください。
つまりあなたの時給を仮に10,000円と設定したら、お客様へ提示する1時間当たりの単価も10,000円になるということです。ですので主観だけで時給を決めてしまうと、お客様からは「価格がイメージとかけ離れている」と思われてしまう可能性もあるわけです。
それを踏まえて、具体的な時給の設定方法を見ていきましょう。
①年収から逆算する
まずは「年収から逆算する」方法です。
あなたがコンサルタントとして独立した際、「これくらいの収入は欲しいな」
ということはどこかで思い描いていたはずです。
仮に800万円の年収が欲しい場合、
毎月の稼働日を20日、1日の稼働時間を8時間として年間の労働時間に換算すると、
8時間×20日×12カ月=1920時間
働くことになります。
これを年収の800万円で割ると、
8,000,000÷1920=4,167 となり、
必要な時給は「4,167円」ということが分かります。
ただし、ここで注意したいのはそのままこの金額を時給として設定してしまうと、
利益、諸経費などはここから差し引かなければならなくなるため、実際に収入は800万円を大きく下回ってしまいます。
そのためここで考える必要があるのは「会社への利益をいくらあげるか」「経費をどれくらい使用するか」といったことを一緒に考えることです。この金額、あるいは割合によって、時給の設定金額を上げてやる必要があるということです。
では仮に800万円の収入を変えずに、売り上げ全体に対する利益率を20%、経費率を30%とすると、
・収入 800万円 50%
・利益 320万円 20%
・経費 480万円 30%
・売上 1,600万円 100%
※その他保険料など細かい数字は省く
ということになり、売り上げから逆算した時に必要な時給は、
16,000,000÷1920=8,333円
なんと倍の「8,333円」になるということです。
この辺りの金額設定は自分の会社の利益率、経費率などをどうするかによって変わってきますので、自分の金額に当てはめて考えてみてください。
②相場から考える
2つ目は「相場から考える」方法です。
相場って言ってもピンキリだよ、と言われるかもしれませんが、
分かりやすく1時間当たりの費用にて考えてみたいと思います。
1時間当たりの費用として考えやすいのが、スポットコンサルです。
ここ数年でサラリーマンの副業としても注目を集めており、
1時間~気軽にプロに相談できるということで利用者がとても増えています。
スポットコンサルの時間相場としては、簡単なWeb相談では5,000円~、
込み入った対面の相談では~50,000円程度が相場のようです。
ただしこの場合もプラットフォーム側の利用料として30%程度が
持っていかれますので、時給の考え方としては年収から逆算して考えた時と
同じです。
平均の幅が5,000円~50,000円と広いですが、この辺りは実績によるところが
大きいと思われますので、まずは実績を積んでいきたいという場合は
5,000円~10,000円程度からスタートするのが良いかと思います。
どう考えるのがベスト?
「それぞれの考え方は分かったけど、結局どうやって決めるのがベストなの?」という疑問を持たれた方も多いかと思います。
私が考えるベストな方法としては「年収から逆算した」のちに「相場に合わせて」考えるというのがベストかと思います。
つまり、
①ある程度自分の欲しい金額を決めて
②相場の金額に合わせていく
ということです。
仮に「①年収から逆算する」で提示した800万円を得ようとする場合、
時給8,333円は相場の5,000円~10,000円以内なので、割と適切な金額であると判断します。
ただし、この辺りは最終的に「お客様にどれだけ価値を提供できるのか」「それだけあなたに価値を感じてもらえるのか」によって、変動するものだと思いますので一概には決められないケースは多いとは思います。
まとめ
コンサルタントとして独立した時の時給の設定方法について解説してきました。
最後に一概に時給は決められないと申しましたが、それでもある程度ベース金額は決めておいた方が良いでしょう。なぜならその金額がお客様があなたへ頼みたいと判断する一つの材料になるからです。
毎回「交渉次第です」となっていてはお客様も頼みづらいですからね。
ぜひ今回ご紹介した設定方法を参考にして、自分の時給を決めてみてください。