皆さんは、コンサルタントとコーチの違いを知っていますか?
コーチってスポーツの指導者のことではないんですか?
経営の世界でもコーチと呼ばれる人々は存在しています。
ということで今回はコーチとはどのような存在なのか、コンサルタントとどのように違うのかについて解説します。
Table of Contents
コンサルタントとコーチの違いは?
まずは、用語の意味を個別に解説します。
コンサルタントとは
コンサルタントとは、ヒアリングをもとにクライアント企業の経営課題明らかにし、その課題を解決するための方法を考えたり改善の手伝いやアドバイスをしたりする「コンサルティング」を用いるビジネスです。
コンサルタントは、戦略、財務、M&A、IT、人事など幅広い領域やテーマへ柔軟に対応しています。
コーチとは
コーチは、企業や個人の目標達成のために、対象者の行動変容を促して自分自身の力で目標を達成させる「コーチング」を用いるビジネスです。
コーチもコンサルタントと同様に幅広い分野へ対応しています。
コンサルタントとの違いは以下の2つです。
コーチのクライアントには個人も多い
コンサルタントは、企業単位など比較的に大きな母体を扱うことが多いですが、コーチのクライアントには個人も団体もどちらもいます。
コーチはクライアントの成長にフォーカスする
コンサルタントは成果主義なので、クライアントの理想像に添った情報提供や業務支援をします。
一方でコーチは、クライアントの成長を重視するため、コーチがアドバイスなどをするのではなく、クライアントの中に眠っている意志や潜在能力を引き出して目標達成できる力を身に付けさせます。
▼こちらの記事では、コンサルタントとマーケティングの違いについて解説しています。マーケティングもコーチング同様コンサルティングとの違いが分かりにくい用語なので、気になる方は参考にしてみてください。
覚えておきたいコンサルティング用語【10選】
コンサルタントをはじめて暫く経ちますが、コーチについてははじめて知りました。
コーチの他にもコンサルタントとして活躍するために覚えてほしいコンサル用語はたくさんあるよ。
ここからはその一部を紹介するね。
今回紹介するコンサル用語は、以下の10個です。
- ASAP
- CIO
- Fix
- MECE
- アウトソーシング
- オムニチャネル
- キャピタルゲイン
- トレーザビリティ
- ナレッジマネジメント
- ベンチャーキャピタル
ASAP
As Soon As Possibleの略語でなるべく早くという意味。
英語の略語はすごく多いので混同しないようにしましょう。
CIO
Chief Information Officerの略称で企業が扱うあらゆる情報を統括する役職。
CEO(最高経営責任者)やCFO(最高財務責任者)などど間違えないようにしましょう。
Fix
決定する、確定するという意味。
比較的使用頻度が高い用語です。
MECE
Mutually Exclusive, Collectively Exhaustiveの略称で、漏れなくダブりなくという意味。
コンサルティングやコーチングではMECEのようなフレームワークがたくさん出てきます。
アウトソーシング
業務の一部を外部の企業に委託すること。
近年はアウトソーシングを取り入れている企業が増えているので覚えておきましょう。
オムニチャネル
SNSやメディアなどで販売・流通経路を連携させる経営手法。
Web集客していると聞きなじみがある用語だと思います。
キャピタルゲイン
投資で得る利益の内、保有している資産の価格変動によって生じる差益。
会社経営にかかわるコンサルタントやコーチングの方は耳にする機会が多い用語です。
トレーザビリティ
対象物の生産、加工、流通の情報を追跡・遡及できる可能性。
食品系や製造系の企業をコンサルティングしているとよく耳にします。
ナレッジマネジメント
マネジメントの手法の一つで、企業が持つあらゆる情報を集積し、企業資産として有効活用していくこと。
近年、情報の重要性が高まっているため、耳にする機会が多い用語です。
ベンチャーキャピタル
未上場の企業に投資し、出資した企業が株式市場上場を果たした時に株式売却あるいはＭ&Ａすることで、キャピタルゲインを目指す投資会社や組織。
経営コンサルタントの方には必ず押えてもらいたい用語です。
用語は覚えることが目的ではない
ビジネス用語やコンサルティング用語は、その用語自体を覚えても意味がありません。
意味を理解し、実務で応用できて初めて自分の知識として吸収できたことになります。
コンサルティング業務でも同様のことが言えます。
コンサルタントは、課題を抱えている企業の現状を把握するだけでなく、事実に基づいた解決案を提示する必要があります。
このような実績の積み重ねがクライアントからの信頼を得るだけでなく、皆さん自身の知名度を高め、顧客獲得数の増加につながります。
皆さんも学習や業務の時には目的がどこにあるのかを明確にし、取り組むようにしましょう。
まとめ
今回は、「コンサルタントとコーチの違い」について解説しました。
- コンサルタントとは、ヒアリングをもとにクライアント企業の経営課題明らかにし、その課題を解決するための方法を考えたり改善の手伝いやアドバイスをしたりする「コンサルティング」を用いるビジネス
- コーチとは、企業や個人の目標達成のために、対象者の行動変容を促して自分自身の力で目標を達成させる「コーチング」を用いるビジネス
- 学習や業務の時には目的がどこにあるのかを明確にしてから取り組む
改めて違いを聞かれると戸惑ってしまうコンサルタントとコーチ
違いが分かりづらい用語は他にもたくさんあります。
皆さんも用語を暗記するだけでなく意味もあわせて理解しましょう!
ご愛読いただきありがとうございました。
