これからコンサルタントとして独立開業しようとしている皆さん!
リスクヘッジやリスクマネジメントについてしっかり考えていますか?
つい最近コンサルタントの個人事務所を独立開業したのですが、上手く経営できるか心配です...。
独立開業後に失敗しないためには、事前にどのような失敗があるか予測する必要があります。
今回は、コンサルタントとして独立開業した時に見られる失敗について解説します。
Table of Contents
コンサルタントが独立開業で失敗する原因【5つ】
コンサルタントが独立開業するときの失敗理由ってどんなものがあるんですか?
代表的な失敗の原因は5つあります。
コンサルタントが独立開業するときに失敗する代表的な原因は、以下の5つです。
コンサルタントが独立開業するときに失敗する代表的な原因
- ポジショニングの方向性が間違っている
- マーケティング戦略が不十分
- 顧客と継続的な関係を維持てきていない
- 従業員の育成が上手くできていない
- 資金が不足している
ポジショニングの方向性が間違っている
ポジショニングとは、自社サービスにおける競合他社と差別化できるような提供価値を見出だすことです。
コンサルティング業界にも数多くの競合他社がありますが、ポジショニングがズレていると顧客に自社サービスを上手くアピールできなくなります。
また、ポジショニングが抽象的な場合も経営の判断軸が定まらないため、新規事業への展開などが上手くいかない可能性が高くなります。
マーケティング戦略が不十分
マーケティングとは、市場調査や広告宣伝など顧客のニーズを満たすための活動を指します。
コンサルタントとしての実績が豊富でもマーケティング戦略を怠ると、継続的に顧客を獲得するのが難しくなります。
顧客と継続的な関係を維持てきていない
独立開業をしたばかりの頃は、新規顧客が多い傾向にあります。
新規顧客がリピーターとなり、長期的にプロジェクトへ参画できれば売上を維持できますが、新規顧客の割合が多いままだと売上が不安定になります。
従業員の育成が上手くできていない
事業が成長するためには、マーケティングやポジショニングだけでなく、従業員の成長や増員にも力を入れる必要があります。
人員整備が上手くいかないと、人件費などのコストが余分にかかったり、売上が伸びなかったりします。
特にコンサルタントなどの無形商材を扱う場合は、供給者の知識やスキルが露呈しやすいので、丁寧に育成しましょう。
資金が不足している
資金繰りが上手くいかないと、事業の存続が危ぶまれます。
コンサルタントは設備投資が必要ありません。
一方で、対面で商談している場合は交通費などの経費が嵩んでしまいます。
売上などの収入面だけでなく、経費などの支出面も定期的に見直しながら健全な事業運営を目指しましょう。
▼こちらの記事では、独立開業セミナーについて解説しています。独立開業に対する悩みがある方は、こちらの記事を読んで独立開業セミナーに参加してみてください。
独立開業後の道標【事業計画】
コンサルタントの独立開業に見られる失敗は分かりました。
しかし、どうすればこのような失敗を防げるんですか?
失敗を未然に防ぐためには、事業計画を立てて、様々なリスクに対応できる柔軟性を身に付けるべきです。
事業計画とは
事業運営において必要なことを明確かつ簡潔に表したもの
事業計画に必要な要素【7つ】
事業計画に必要な要素は、以下7つです。
事業計画の要素
- 企業理念
- 事業内容
- 競合優位性
- マーケティング戦略
- 経営プラン
- 資金計画
- トラブルシューティング
事業計画作成に役立つフレームワーク【3選】
事業計画はあると便利そうですが、作成するのは難しそうですよね…。
そんな美鈴さんのために事業計画を立てるときに使えるフレームワークを紹介します。
フレームワークとは
意志決定や課題解決を円滑に進めるための枠組み
今回紹介するフレームワークは、以下の3つです。
フレームワーク3選
- VRIO分析
- 3C分析
- 5フォース分析
1.VRIO分析
Value(価値)・Rarity(希少性)・Inimitability(模倣困難性)・Organization(組織)の4つの評価指標を基に企業の競争優位性を分析するフレームワーク。
例
- Value(価値):既成概念にとらわれない提案力
- Rarity(希少性):コンサルタント全員が中小企業診断士資格保有
- Inimitability(模倣困難性):中小企業の支援に特化している
- Organization(組織):地域密着型企業
2.3C分析
Customer(顧客)・Competitor(差別化ポイント)・Company(自社の強み)の3つの評価指標を基にポジショニングを確立するフレームワーク
例
- Customer(顧客):起業したばかりの個人事業主
- Competitor(差別化ポイント):既存顧客の割合が高い
- Company(自社の強み):全国10か所にある事務所
3.5フォース分析
買い手・売り手・新規参入企業・既存競合他社・代替品の5つの脅威を基に企業の優位性を分析するフレームワーク
例
- 買い手:支援が手厚い分料金が高い
- 売り手:営業は業務委託している
- 新規参入企業:経営戦略次第では新規参入企業も急成長する
- 既存競合他社:市場が大きく、競合他社が多い
- 代替品:コーチング市場が成長している
まとめ
今回は「コンサルタントが独立開業で失敗する理由」について解説しました。
- コンサルタントが独立開業するときの代表的な失敗理由は5つある
- 事業計画を立てれば様々なリスクに対応できる
- 事業計画は7つの要素から構成されている
- 事業計画を立てるときに使えるフレームワークは3つある
事業計画を入念に立ててよくある失敗を未然に防ぎましょう!
ご愛読いただきありがとうございました。