web制作で独立したいけれども、どんな技術が必要で、どうやっていけばいいのだろうと悩んでいませんか?
また、web制作が流行っているから始めてみたいけれども、未経験でも独立してやっていけるのだろうかと思っている人もいらっしゃるかもしれません。
未経験の方はすぐには独立することは難しいですが、どうやっていけばいいのか解説していくのでぜひ読んでくださいね。
webの制作に必要な勉強は何かといったことや、できるだけ安い費用に抑えて経営していくにはどうすればいいのかといったことも書きました。初期費用が心もとないといった方には特におすすめですよ。
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web制作は未経験でも勉強し就職すれば独立可能!
企業や個人事業主の方が、自社の製品やサービスを宣伝する時にWebを用いることが増えてきています。ところが、起業している方達が皆Webを作れるわけでもそういった時間が割けるわけでもありません。
その為、近年ではそういった方達の代わりにWebを作成する仕事の需要が増えてきております。
Web制作とは?
最初のうちはクラウドソーシングといってオンライン上のサイトで企業や個人から仕事を得るところから始め、一個人にもWeb制作を提案していくのが仕事です。
近年ではWeb制作を専門とする会社とWebを作ってほしい顧客との間を取り持つといったことを仕事にされている方もいます。
また、完成されたWebページをより多くの人に見てもらえるよう、修正したり提案したりするWeb専門のコンサルタントの仕事もしている人も増えてきています。
Web制作とはプログラミング言語やデザインアプリ等を用いてWebページを制作していくことを指します。
どういうWebを制作すればいいの?
Web制作は簡単なものであれば未経験でも起業して制作可能なんです。最近では初心者の方でも作りやすいように簡単な仕組みになってきているからです。
テンプレートがあったり、プログラミング言語を覚えなくても制作することが可能です。裏を返せば、そういったものよりもいいWebを提供できないと判断されると、制作依頼が来なくなるかもしれないということです。
しかし簡単にできるものは大抵、捻りのないシンプルなものになってしまいしまいがちです。そうならないよう独自のWebを作ればいいのです。
未経験の方が独立するまでの流れ
未経験の方はまず下記の方法で独立を目指しましょう。
- 勉強
- 就職
- 独立
まずどのような意図でWebを制作してほしいと考えているのか、考える必要があります。集客面に関してはこの記事を参考にしてみてください。自身が営業をかける際にも役立つことかと思われます。
勉強
まずは下記を押さえましょう。
- プログラミング言語
- デザインアプリ
- 基本的なWebの知識と経営知識
プログラミング言語
プログラミング言語を覚えることによってWeb全体の見た目をより洗練されたものにすることができるので、ぜひ覚えましょう。
また「ワードプレス」といったCMSを利用しないのであれば、データを保存するのもプログラミング言語で書かないと保存することができないので、気をつけてくださいね。
ワードプレスとは元々ブログ制作に使われていたものなのですが、ほとんどのWebページの制作に利用されているのがワードプレスと言われているぐらい利用されているCMSのことです。
そんなワードプレスやCMSを使ったWeb制作も依頼されることが多いので、使えるようになっておくといいでしょう。特にワードプレスは利用者も多いのでお願いされることも多いでしょう。
覚えた方がいいプログラミング言語
- Webの見た目を整えるHTML、CSS
- 見た目を整え情報保存もできるJavaScript
- どんなブラウザでも開くことのできるjQuery
- 問い合わせや買い物サイトに用いるPHP
見た目を整え情報保存もできるJavaScript
JavaScriptを用いることによりHTMLやCSS以上に見た目を整えたり、Web上に書き込まれた情報を保存したりといったことができます。他の言語の場合、大抵は見た目を整えるか、情報を保存するかのどちらかしかできません。
その他の見た目を整える言語
見た目を整える言語は他にHTML、CSS、JavaScriptを拡張して作られているTypeScriptといったものがあります。
CSSには自由に書いて制作するものだけでなく、サーズと呼ばれる、書き手が制作したものにユーザーが書き込めるといったシステムもあります。
サーズの例として、オンライン上でWordやExcelができるGoogleの「ドキュメント」や「スプレッドシート」といったものがあります。
余力がある人はサーズも使いこなせるようになると尚いいですよ。
情報を保存するための言語
情報を保存するための言語にはJavaScript以外に下記のものがあります。場合によって使い分けられています。もしJavaScriptで挫折した場合は、初学者が取り組みやすいPythonといった言語を勉強してみてくださいね。
- Java
- Ruby
- Go
- C
- C#
- C++
- Python
- PHP
Java、Ruby、Go
JavaはWindowsやMac、Androidといった様々なOSで使うことができる応用のきく言語です。
Rubyは日本の方が開発されたので書きやすいのですが、処理に時間がかかるのが欠点です。
GoはそんなJavaやRubyのいいとこ取りで、様々なOSで使え、シンプルな書きやすい言語です。
C
Rubyとは違い、処理がプログラミング言語の中で速い方なので、重宝されている言語の一つです。JavaScriptのように広範囲のことができる分、難しい言語としても有名です。
触るのはある程度他の言語に慣れてからの方がいいかと思われます。
C#、C++、Python
Webでも使われますが、AI等で用いられることが多い言語です。
初学者の方にはPythonをおすすめします。求人数も増えてきていますし、注目されている言語の一つにもかかわらず、初学者にも易しい方の言語だからです。
ただ、処理は遅めなので、場合によっては他の言語を選択した方がいいでしょう。
どんなブラウザでも開くことのできるjQuery
JavaScriptだけだと例えばGoogleで開くことはできても、Microsoft Edgeといった他のブラウザでは開くことができないといった問題が生じることがあります。
どんなブラウザでも開くことができるようになるのがjQueryです。JavaScriptと併用するといいでしょう。
問い合わせや買い物サイトに用いるPHP
万能なJavaScriptやjQueryは書き手側が書き込むことのできるプログラミング言語です。
お問い合わせや買い物をするといった利用者側のページに用いられる言語がPHPなので覚えておくと便利でしょう。
プログラミング言語の勉強手段
そんなプログラミング言語の勉強方法は下記の通りです。
- オンライン
- スクール
- 本
オンライン
オンライン上で勉強するのが今の主流です。
まずはProgateで学習することをおすすめします。月額1,078円で79レッスン受け放題です。初心者でもわかりやすいように噛み砕いた説明なのが特徴です。
スクール
オンライン上だとわからないことがあった場合でも、すぐに返事が返ってくる保証がなかったり、画面共有といった方法がなかったりして、なかなか問題が解決しない場合もあります。
そういった不明点を解消したい場合はスクールがおすすめです。
本
ネット上の情報は最先端なものも多い分、正確な情報が載っているとは限りません。少し情報は古くなってしまうかもしれませんが、ある程度確実な情報が載っています。解説本や課題が載っている本等、多岐に渡ります。
デザインの知識を身につけ、アプリを使いこなせるようになるとより良いものとなりますよ。
デザインアプリ
おすすめは下記の通りです。
特に勉強しておいた方がいいデザインアプリ
- Photoshop、Illustrator
- GIMP
- Inkscape
- VS Code
Photoshop、Illustrator
会社からこのソフトを使用して加工してほしいとお願いされる可能性もなくはないので、PhotoshopやIllustratorといったものは扱えるようにしておくといいでしょう。
Photoshopは画像編集ソフトのことです。画像の色を調整したり合成したりすることができますよ。
Illustratorは文章と画像の加工をすることが可能です。
どれも有料なのですね...
なるべく出費を抑えたいのですが。
有料アプリを指定されない限りは下記の無料ソフトがおすすめです。
機能は有料ソフトと同等かそれ以上と称されています。
GIMP
Photoshopの代わりでいいとされているものにGIMPがあります。画像の編集ができるソフトで、文字や補正、ぼかしや変形等色々行うことができます。
Inkscape
Illustratorの代わりであればInkscapeというのがおすすめです。無料でフリーハンド含め、色々な図形を描くことが可能です。
基本的なWebの知識と経営知識
サーバーやドメインといった基本的なWebの知識を身につけておくのはとても大切です。
また、独立の際はWeb制作以外にも集客方法や契約、納品に至るまで、あらゆることに気を回さないといけません。
もちろんサーバーやドメインにもお金がかかります。発行時は無料といったところもあるので、そういったサービスを利用するといいでしょう。
おすすめはどちらも期間限定で月額無料で利用することができる方法です。
そもそもWebは制作しても検索上位にならないとほとんどの人が見てくれません。1ページ目に載るよう、対策方法を勉強して頑張りましょうね。
就職
未経験の方は勉強した後にIT系の企業に就職することが無難でしょう。特にWeb制作を専門としている企業に就職するといいです。
未経験の方でも独立することは可能ですが、実務経験がある程度ないと難しい仕事が多い為、最低でも1〜3年程は就職してIT業界の仕組みとWebの制作方法について学びましょう。
独立
ある程度企業で経験を積んだ後に、独立する方が勉強していきなり起業するより無難です。独立する為にどういった準備をしていけばよいかについては以下の通りです。
- 個人事業の場合は開業届、青色申告承認申請書
- 法人化する場合は上記に加え法人設立届と定款
開業届、青色申告承認申請書
起業する際、個人事業主か法人かを決める必要があります。ただ、法人の場合、個人事業主に比べ、起業する時や会社を畳む時にお金がかかる為、まずは個人で起業する方がいいかと思われます。
ただ、人を雇用するのであれば法人化した方がいいです。法人化していない企業は信用度が低いため、なかなか募集しても雇ってほしいという人が集まらないからです。
また、安い料金提示をしたところで法人企業に比べ、個人事業主は信用が低い為、顧客からの依頼件数が少ないのが実情です。
起業した初めのうちは顧客を増やしたり実績を積んだりする必要があるので、下記のようなことを行うといいかもしれません。
- 制作費用は無料にし、維持費や運営費用を受け取る
- 制作費の安い海外企業に一部外部委託をして制作する
- WebだけでなくWebにつく広告部分も集客力の高いものにする
ただし、個人や個人事業主の方に自身が請け負った業務を一部引き受けてもらう場合には、自身が消費税を納税する必要があるので気をつけてくださいね。
法人化する場合は法人設立届と定款
自身だけで法人化するのが難しい場合は司法書士にお願いするといいでしょう。
法人化にはいくつか種類がありますが、最も初期費用が安くなるのは合同会社として設立することです。株式会社でもいいですが、合同会社より少し費用がかかります。
法人化には個人事業主としての手続きに加え、下記の書類も届け出る必要があります。
- 法人設立届
- 定款
法人設立届
法人化する際は法人設立届にて住所を書く必要があります。ただ、個人情報をそのまま載せると特に賃貸住宅の場合、トラブルになるかもしれません。また自宅だと社会的信用に欠けるということもあります。
賃貸の場合、事前に許可を取る必要がありますが、きちんと大家や不動産の方と話し合っておかなければ後々トラブルになってしまうので、注意が必要です。
その為バーチャルオフィスを利用している方も多いです。月額数千円から利用できます。都内一等地の土地を借りているようにできるので、とても便利ですよ。
また架空の住所に届いた荷物も元の住所に転送されるので、安心してくださいね。
定款
定款には紙と電子があり、紙の場合4万の印紙税がかかります。
電子の場合、お金はかかりませんが、電子署名や作成する為の機器を購入するとなると最低でも4万以上かかってしまいます。
行政書士にお願いすれば5,000円で済むので、行政書士にお願いしたうえで電子版にした方がお得です。
Web制作の流れ
Web制作の大体の流れは下記の通りです。
Web制作の大まかな流れ
Web制作
顧客からのお問合せ
打ち合わせでどういったものを制作していくか決める
見積もりを提示し契約締結
Web案を提示し確認
案に基づいて制作
制作後のテスト環境での動作確認
本番の環境での動作確認
制作費用を受け取る
ただ、Web完成後に支払ってもらうとなると経営的に厳しいので、契約締結後に依頼金の内、数十%から半分程先に支払ってもらう方が無難です。
契約書について
契約書は独立した時にトラブルにならない為にも大事なものです。ある程度下書きを書いた後に弁護士等にこれでいいか確認をとった方が確実でしょう。
特に盛り込む必要があるのは以下の通りです。
契約書に必ず書いた方がいいもの
- 何回まで修正がきくか
- どこからどこまで作業をし、完成の定義はどうなのか
- もしうまくWebページが表示されなかった場合、修正を行う期限はいつまでか
- 著作権は誰がどこまで持つのか
Web制作という仕事はデザインといった個人の裁量によって完成か否かが決まる難しい分野なので、事前によく打ち合わせをしたうえで、契約を結んでくださいね。
最近は紙の契約だけでなく、電子といったオンライン上での契約もあるので、先方がすぐに制作にとりかかってほしいといった契約の場合、電子契約を提案してみてもいいのではないでしょうか。
Web制作はデザインアプリ以外にも費用がかかる場合もあります。
無料のチャットツールとプロジェクト管理ツールを下記に紹介します。
おすすめのチャットツール
最初に無料で使えていたとしても、容量やメッセージ数の制限があるものばかりですが、リモートワークも増えてきましたし、従業員とのやりとりには必須のものかと思われます。
おすすめは下記の通りです。
- Slack
- Typetalk
- Teams
Slack
無料版ではメッセージ1万件分まで見ることができ、1万件を超えるとその分過去のメッセージが順次削除されていきます。コードブロックというものがあるので、プログラミングのコードを書いて送ることも可能です。
Typetalk
10人以下の小規模な会社の場合、制限なく利用できるのでおすすめです。
Teams
無料の場合、ユーザー1人あたり5GB分の容量があり、その分チャットすることが可能です。また60分最大100人で会議することができます。
プロジェクト管理ツール
プロジェクト管理ツールとは、どういったデザインにしていくのかといったアイデア出しや、複数の案件を受けた場合にどういった流れで取り組んでいくか決める際に用います。
有料のものもありますが、下記のように無料でできるものもあります。
- Trello
- Redmine
Trello
付箋に近いアプリで、ToDoリストを自由に移動させることができます。直感的に利用しやすいアプリかと思われます。
Redmine
エンジニアで英語ができる方にはおすすめのアプリです。どういった流れでプロジェクトを行なっていった方がいいか視覚的にわかりやすいものとなっています。
世界的に利用されているものの一つなので、わからないことも調べるとすぐ出てくるかと思われます。英語だからといって気後れしなくても大丈夫でしょう。
画像や動画
画像や動画に関しても利用するものによっては有料だったり、会社や個人名を記載しなければ利用できなかったりするものもあります。
依頼主から指定がない限りは無料のものを利用する方が、最終的に費用が安く抑えられていいでしょう。
もし会社側に有料の画像や動画にしてほしいと言われた場合、そのお金はどちらが負担するのかといったことも契約書を交わす前に決めてくださいね。
おすすめがPexelsです。写真だけでなく、無料の動画もあるというのが強みです。加工も可能です。
個人として独立した場合の案件の取り方
いきなり個人に営業をかけるよりも段階を踏んでいった方がいいです。
営業をかける順番
- クラウドソーシングや制作会社
- 制作会社だけでなく企業や個人
クラウドソーシングや制作会社
まずはクラウドソーシングや制作会社といったところに営業をかけていくといいでしょう。
報酬がかなり安いものとなってしまうかもしれませんが、経験を積んでいけば後々料金を上げることも可能なので、心配しなくて大丈夫ですよ。
1ページの長いウェブページ作成やプログラミング言語を書く、完成されたWebがうまく動作するように管理していくといった、初心者でも任せてもらいやすいものを選んで営業をかけていくといいでしょう。
実績を出すとその後も仕事をもらえることが多いですが、ここで重要なのは現段階でできないと思う仕事の場合は断りましょう。
力量を見誤ると信用問題に関わってくるので気をつけてくださいね。
また下記のことも信用と仕事を得るには大事ですよ。
信用と仕事を得るうえで大事なポイント
- 24時間以内に迅速に返事をする
- わからないこと等があればすぐに聞くといったホウレンソウをする
- 締切日までにきちんと仕事をこなす
- できるか否か判断できる
- わかりやすい価格提示
- 自己管理ができる
- 締切を守る
- コミュニケーションが取れる
- 宣伝上手
- 向上心がある
- 経理ができる
経理ができる
経理は必ずしもできなくても大丈夫です。税理士にお願いすると確実だからです。ただ、独立してすぐは税理士にお願いするお金も惜しいということも多いでしょう。
できれば一人でできるようにしておくと無難です。個人事業主の場合、法人よりもまだ書類は簡易なものなので、頑張ってみるのもいいかもしれません。
制作会社だけでなく企業や個人
ある程度実績を積んだ後に制作会社だけでなく、Web専門のマーケティング会社やコンサルタント会社、個人に提案するといいでしょう。
プログラミングのコードを書く仕事や、ワードプレスといったCMSを用いたWeb制作をするところから始めるといいでしょう。
そもそも相場はどれくらい?
dodaによるとWebデザイナーの場合、2020年の段階で平均年収は363万となっています。これは会社員もあわせてなので、フリーランスの方はこれより平均年収は上という方が多いです。(参照:Webデザイナーの年収はどのくらい?給料アップを目指す方法と考え方)
Web制作はどこに特化しているかによって職業名がバラバラなので、Web制作をするフリーランスのプログラマーとなると平均年収はさらに上がります。
初めはなかなか給料は上がらないかもしれませんが、フリーランスの方の場合、月収80万以上の方も中にはいらっしゃいます。
WebデザイナーやたんなるWeb制作となるとどうしても競争率が上がるうえに給料が伸び悩むことが多いです。
その為Web制作会社と普通の企業の仲介役や、Web系コンサルタントとして仕事をしていくとより安定した収入を得ることができるでしょう。
Web系コンサルタントというのは、すでにできあがっているWebを見てうまく集客できない理由は何か、どこを訂正すれば良いのかといったアドバイスをしていくことが主な業務です。
Web制作の案件をある程度こなした後にそういった業務もこなしていくといった流れがいいでしょう。
まとめ
Web制作は未経験からでも独立して制作することは可能です。
ただ、はじめにプログラミング等の学習をした後、数年間Web系の会社に就職して経験を積んでから起業した方が、すぐに起業するよりも案件が獲得しやすいという話でした。
主に知識をつけた方がいいのは下記の通りです。
- プログラミング言語
- デザインアプリ
- CMS
- 基本的なWebの知識と経営知識
起業後はクラウドソーシングや制作会社に営業をかけ、その後普通の企業や個人に営業をかけるといった段階を踏んでいった方がいいです。
オリジナルのWebを作るだけでなく、制作会社と普通の企業との仲介役やWeb系のコンサルタントとして活動することで、より安定した事業と収入につながるので頑張ってくださいね。