コンサルタントとして独立してから、それなりに案件をこなしてきた。しかし、高単価と言える案件は今までどれ程こなせてきただろうか。
知り合いのコンサルタントは高単価案件をうまく取れているみたいです。
そう思って、高単価案件を効率的に獲得しようと焦っていませんか?
この記事では、高単価案件の獲得方法や年収アップする方法の例を、紹介していきます。
Table of Contents
独立コンサルタントが高単価案件を獲得するために取る行動
いまいち、年収が伸び悩んでいるので、高単価案件を集中的に獲得したい。
そう思っている方は多いはずです。
だからこそまず、高単価案件を取るための心構えとして、整理すべきことがあります。
その点をじっくりと解説していきます!
自分のスキルや経験を振り返る
高単価案件を獲得したいと思っても、すぐ目の前に、その機会が転がっているわけではありません。
これまで着手してきたプロジェクトやクライアントとのやり取りを思い出してみましょう。
その中で、どんな分野の、どんな案件が高単価で依頼されていたでしょうか。
やっぱり、難しくて、工数もかかるプロジェクトが高単価なのかなぁ。
これまで、クライアントが期待する役割をこなして、解決策を提案できたからこそ、利益を得ていると思います。
そういった実績の積み重ねをして、コンサルタントとして信頼される存在になれば、より一層高単価案件を獲得しやすくなるのは想像に難くありません。
「高単価案件の獲得を狙い続けたい。」
そう思うのであれば、心構えの例として、以下のようなことを念頭に置いていただくのはいかがでしょうか。
- プロとしてクライアントが期待するレベルの仕事を維持することに努める
- クライアントとの良好な関係性を築き、良い口コミを得ることを意識する
- 専門領域の知識を高め、スペシャリストとして自分をPRできるようにする
- オンラインマーケティング等で自分から発信するスキルを身につける
- ベテランのコンサルタントのアドバイスや指導を受け、それを活かす
高単価案件取得だけではなく、あくまでクライアントから信頼を得て、案件をとる心構えになります。
しかし、こういったことがベースにないと、高単価案件の取得は難しいでしょう。
また、年収アップさせるという意味では、以下の記事も参考になります。
合わせてご確認ください!
ここから先は、具体的な高単価案件の例を見ていきます。
高単価案件はズバリこれ!
クライアントがコンサルタントに依頼する内容で、比較的高単価なプロジェクトについて、具体的に例を出して紹介していきます。
高単価であるが故の、デメリットもありますので、しっかりと確認しましょう。
高単価の代名詞【PMO】
高単価の案件として名高いPMOの案件です。
PMOはProject Management Officeの頭文字をとった略称です。
PMOは企業の成長を促すための事業戦略や事業開発をはじめとした、社内の様々なプロジェクトを支援する機能を言う。
プロジェクトに必要な資金調達や人材確保に動くこともしばしばあり、まさにクライアントの事業を成功へ導く存在となり得る。
実際、PMOの案件を受けた場合の例として、【単価】は月額で50万円~250万円が相場で、【年収】は3000万円超にすることが出来る可能性を秘めています。
社内システム導入で有名【SAP】
続いては、メーカーや製造業など、有形商材を主なプロダクトとして持つ企業でも、多く採用されるSAP導入のプロジェクトです。
コンサルタントの皆さんには説明不要だと思いますが、SAPはSAP社が提供するERP(Enterprise Resource Plannig)製品の事です。
ERPは企業内のシステムを一元管理できるシステムの事です。
SAPはビジネスプロセスを進めるシステムとしてあまりに有名ですが、新規導入する企業や、メンテナンスなど依頼する企業はとても多く存在する。
SAPの導入を依頼されたコンサルタントは、同システム導入前の分析や調整などをすることから始め、SAPの導入とその後の業務改善など、運用部分までサポートするケースが多い。
こういった大掛かりなプロジェクトということもあって、やはり単価も高額です。
このプロジェクト報酬の例として、【単価】は月額50万円~180万円が相場で【年収】は2100万円を超える可能性があります。
特に、SAPが関連するPMO案件を請け負えれば、さらなる高単価を狙うことが可能です。
クライアントの効率化を図る【業務改善】
最後は業務改善の案件になります。
ここもPMOとの組み合わせによって、より高単価を狙える案件になりますが、こちらも例として【単価】は月額50万円~250万円以上が相場で、【年収】は3000万円を超えるケースもあります。
業務改善については、具体的な動き方としてまず、クライアントの業務を切り出し、可視化することから始まる。
そのうえで、どこに問題や課題があるのかを分析し、そこに必要なものを施していくイメージ。
組織の構成であれば、組織改編につなげたり、システムが脆弱であれば、適切なものに入れ替えたりと様々な行動をする必要があります。
総じて、高単価案件は、社内の問題解決を俯瞰的に見ながら、システムや業務効率を上げるようなサポート業務が比較的高単価といえますね。
また、独立コンサルタントでは、コンサルティングファームのように、「マネージャー」や「パートナー」といった役職で分けることは難しいですが、高単価を取るとなれば、その役職と同等の仕事をするつもりで取り組む必要があります。
一方で、デメリットとしては、工数がそれなりにかかり、長期戦になることは覚悟しましょう。
案件を組み合わせてより良いQOLを狙う
ここまで具体的に、高単価案件を見てきましたが、実際には多くの独立系コンサルタントが大切にしていることがあります。
それはQOL(Quality Of Life)の向上です。
具体的な対策も踏まえ、以下で詳細を説明していきます。
QOLを向上|維持する
一定の期間は一生懸命仕事をして、ある一定の期間は休むというライフスタイルを実現する。
これが多くの独立系コンサルタントが思い描いていることではないでしょうか。
そうなると、稼働率(実際に働く時間や期間)を極力少なくしていくことが肝心です。
しかし、工数が少ない単価の安い案件を多く請け負っていては、年収があがらないというジレンマに陥りがちです。
自分に合った仕事量を調節するのが、意外に難しいですね。
だからこそ、高単価とスポット案件の組み合わせも重要ですよね。
高単価の案件を取るという事は、難しい案件が多く、工数もそれなりにかかることを示しています。
だからこそ、短期やスポットなどの案件もバランスよく請け負い、QOLの質が落ちないよう、精査していくことが肝心です。
スポットコンサルティング
短期かつ、単発完結型で請け負うことが可能なスポットコンサルティングという案件も存在します。
数万円からと比較的安価ではありますが、工数少なく、短期完結のものが多数ありますよね。
クライアントのニーズに合わせて、様々なスポットコンサルティングがあります。
具体的には、1日で完了する案件であったり、場合によっては数時間で完了するまさに「スポット」で完結するものです。
単価としては、時間制になっていることが一般的で、1時間数万円から10万円前後程です。
また、海外案件になれば、さらにその金額は上がる傾向となります。
例えば以下のようなスポットコンサルティング案件があります。
- それぞれの業界の市場調査
- 専門分野の商流やトレンドのインタビュー
- 既存業界への新規参入相談
- 部分的な業務改善相談や一時的なアドバイス
- プロフィットセンター従事者へのトレーニング
こういった案件を高単価で長期プロジェクトのものと組み合わせることによって、QOLだけでなく、年収の向上も見込むことが可能です。
また、実績の積み上げや経験値として、高単価案件獲得するアピールポイントにもなるのではないでしょうか。
スポットコンサルティング案件をうまく活用していくことをお勧めします。
クライアントとのつながり方
そもそも契約のあるクライアントとつながっていなければ、高単価案件獲得はおろか、その手前の話さえ進めることはできません。
こんな時こそ、エリアワンの得意とするクライアントへのアプローチ方法を是非、参考にしてください!
以下には、一般的なアプローチ方法の例をいくつかご紹介します。
既存の人脈や紹介された先にアプローチする
これまで、案件を受けてきたクライアントから紹介を受けるパターンです。
例えば、以下の様な方法があります。
- プロジェクト参加メンバーや専門家から紹介を受ける
- クライアントから正式に他のクライアントを紹介される
ただし、この紹介を受ける場合は、これまでのクライアントへのかかわり方、実績とその質などに大きく影響することはお忘れなく。
むしろ、良好なコミュニケーションと質の高い実績を出した事が最低条件になるといっても過言ではありません。
セミナーや展示会等への参加
まったくゼロから新規のクライアントを見つけるという事では、各社のセミナーや、大規模な展示会などに足を運ぶことも一つの解決策になり得ます。
実際に、企業の課題や悩みを聞けるタイミングも多いみたいですよ。
また、独立行政法人中小企業基盤整備機構が実施している、展示会などへの参加も視野に入れるのも、面白いのではないでしょうか。
こういった大きいイベントは、人脈作りの場として貴重です!
様々な企業や人と繋がることによって、ひょんなことから、意外な案件につながるという可能性も秘めています。
SNSやダイレクトメールでのアプローチ
SNSやメールなど電子媒体を通じてのクライアントへのアプローチについては、既存のクライアントに対しても、新規のクライアントに対しても可能です。
既存のクライアントへの電子媒体を使ってのアプローチに際しては、着手しているプロジェクトを通してのコミュニケーションツールとして使用されると思います。
普段のやり取りの中で、新規のクライアントを探しているという事を知ってもらうのも良いですね
また、新規のクライアントへのアプローチに関しては、その対象企業のウェブサイトのコンタクトからメールを送信するのが一般的です。
丁寧に手紙を送るというのも、一つの手です!
自分のプロフィールや実績一覧を掲載した用紙に、あいさつ文と伝えたい内容を添えたレターを作成し、代表者に郵送するというやり方もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事では、以下の事をご紹介しました。
- 高単価案件を獲得するための心構え
- 代表的な高単価案件
- 高単価案件と合わせて受注したいスポットコンサルティング案件
- クライアントの幅を広げる
これらのことを意識していただき、高単価案件を狙って、年収の壁をどんどん突破していただきたいです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!