「ホテルコンサルタントの仕事ってどんな感じ?」
ホテルコンサルタントと言っても一般的にあまり馴染みがないので、イメージしづらいですよね。
今回は上記の悩みについてお答えしていきます。
この記事では、ホテルコンサルタントの仕事内容、年収や資格、実際の始め方など解説していきます。
また、起業時の集客方法についてもお伝えしていきますね。
簡単にお読みいただけますので、ぜひご一読ください。
Table of Contents
ホテルコンサルタントの仕事内容
ホテルコンサルタントの役割とは、ホテルの経営に関連する課題を解決することです。
ホテルの主な経営課題
- 建物の老朽化
- 宿泊料金の単価が低下
- 資金不足
- 新規のお客様の開拓
- 債務の返済
他にも人事関連、IT関連の課題など、問題は様々あります。※厚生労働省の調査データ:旅館･ホテル業を取り巻く環境を参考。
上記課題に対してコンサルティングを行い、ホテル･旅館の経営向上をサポートしていきます。
以下は、コンサルタントの具体的な業務内容です。
具体的な業務
業務内容
- web関連のサポート(ホームページ製作など)
- 集客サポート
- 運営ホテル･旅館の市場価値の評価
- 事業計画の作成
- コスト削減の管理構築
- 人事面における組織の活性化
- 事業再生
- リフォーム時の新たなコンセプト提案
ネット集客スキルは重要
今の時代、ネットによる集客は欠かせません。スマホが普及し、ネットでの予約、買い物が当たり前なっているためです。しかし、実際にホームページを運営して集客することは簡単ではありません。できればSNSやYouTubeも上手く連動させたいもの。コンサルタントにとってネットでの集客スキルというのはとても重要と言えます。
コンサルティングと一言で言っても、やることは上記のように様々あります。ホテル･旅館もある意味企業ですので、求められるものも高いです。プレッシャーはかかりますが、その分、やりがい、達成感も大きいですね。
一日の仕事の流れ
ホテルコンサルタントの一日の流れは以下の通りです。ご参考程度に。
出社後
- メールの確認
- 顧客ホテルの状況確認・分析
- 社内打ち合わせなど
日中
- 顧客ホテル・旅館に訪問(遠方の出張なども)
- 顧客と打ち合わせ(経営状況、今後の要望、提案など)
- 設備や人材面の状況確認
帰社
- 打ち合わせしたことの確認、分析など
- 報告書の作成
流れ的には、いわゆる一般的な会社員と同じ。顧客と良好な関係を築くことで、仕事の意欲もアップできますね。
年収
コンサルタントの年収にも2パターンあります。
コンサルタント年収2パターン
- コンサル会社(コンサルファームともいう)所属
- 独立
コンサル会社の年収
400万～800万です。
独立コンサルタントの年収
100万以下～3000万円以上です。
独立の場合、人によってかなりバラツキがあります。
上記の年収は、中小企業診断士協会の調査データを参考にしました。※中小企業診断士は主に経営コンサルタントのことです。
中小企業診断士協会の運営サイト【データで見る中小企業診断士】
年収3000万以上を目指せると考えると、独立も夢がありますよね。完全に自力勝負の世界ですが。
資格
ホテルコンサルタントになるために必要な資格というのはありません。名刺を持って名乗ればコンサルタントです。他の士業のように、独占業務というものもないです。
独占業務とは
その資格を持っていないとできない業務です。
- 弁護士
- 税理士
- 公認会計士など
おすすめ資格:中小企業診断士
中小企業診断士とは、経営コンサルタントの国家資格と言われています。経営に関する幅広い基礎知識が身につきますので、ホテルコンサルタントにとってもプラスになると言えます。
補足
中小企業診断士は国家資格ですが、絶対に取得しないといけないというわけではありません。+αという位置づけです。上記でも解説したとおり、コンサルタントを始めるのに必要な資格というものはないため。
中小企業診断士は人脈がつながりやすいというメリットがあります。中小企業診断士協会というものがあり、勉強会なども開かれていています。積極的に参加することで、他の診断士の方とつながりやすいんですね。実際にそこから仕事を紹介してもらえたりします。
以下は、コンサルタントにおすすめな資格についての参考記事です。中小企業診断士以外にも解説してますので、ご参考にどうぞ。
参考記事:コンサルタントに関連する資格
コンサルタントに関連する資格
コンサルタントに必要な4つのポイント
コンサルタントにとって、以下の4つは磨いておきたいポイントです。
ポイント
- 論理的思考能力
- コミュニケーション能力
- 専門的スキル･知識
- 体力･精神力
以下でそれぞれ解説。
論理的思考能力を高める
論理的思考能力の高め方
- 結論、理由、根拠の順で考える癖をつける→説得力のある伝え方をするため
- 物事に対し「なぜ?」という疑問をもつ→疑問から自分なりの結論を導く訓練
- なるべく具体的な言葉を使う→わかりやすさ、相手の認識が異なるのを防ぐため
補足
実際に普段の生活において、論理的思考で考える癖をつけることが大事。人は21日続けると習慣化してくるという法則もあります。
コミュニケーション能力を磨く
磨き方
- 悩んでいる相手の声に耳を傾ける、寄り添う→相手は自分の話を聴いて欲しい、理解してほしい
- 場の雰囲気を読んだ発言を心がける→場に適さない発言は不快感･不信感を生む
- 相手の声に対してリズムよくうなずく→うなずくことで、「話を聞いてくれている」という好印象をもたれる
補足
相手の相談を聞いてると、気づかないうちについ否定や余計なマウントをとってしまう場合があります。意外と難しいかもですが、ここは注意が必要ですね。
顧客との信頼関係の大切さについて、以下の記事もおすすめです。
顧客との信頼関係を築く、参考記事
顧客との信頼関係の大切さ、参考記事
専門的スキル･知識を身に付ける
専門スキル･知識
- コンサルタント会社に就職する→コンサル会社の現場で実務を身に付ける
- 需要のある分野に就職し、学ぶ→需要のある分野の会社で実務を身に付ける
- フリーで活動し、実務、実績を積み上げる→フリー活動で実務経験を積み、スキルを高める
コンサルの専門性については、以下の記事もおすすめです。ご参考にどうぞ。
コンサルの専門性、参考記事
コンサルの専門性、参考記
体力･精神力を高める
体力･精神力、共に良い状態を保つにはやはり健康管理が大切です。当たり前かもしれませんが、以下の2点は重要ですね。
健康管理
- 睡眠時間の確保
- バランスのとれた栄養補給
ホテルコンサルタントの始め方
先程も解説しましたが、コンサルタント自体は特に始めるための資格はありません。名刺を持って名乗れば誰でもコンサルタントです。そして、始め方としては以下の2パターンですね。
コンサルタント始め方
- コンサル会社に就職→入社条件として大卒以上がほとんど。数字で表せる明確な実績があれば中途の可能性も。
- 独立→独立コンサルタントとして起業。集客するには、3つ以上の成果実績は欲しい。※最初は無料で案件を引受、実績を作る方法もあり
副業･週末起業からが安全
やはりいきなり独立するというのはリスク高いです。最初は収益もまともに得られません。まずは副業･週末起業で試して、何かしらの実績を作り、収益も得られたら独立を考えるというのが安全です。
起業時の集客方法はネットが効果的
さらなる収益獲得には、やはり自力でネット集客していくことが効果的です。今はスマホが普及し、ネット利用者も増えています。利用者が増える=そこから集客がしやすくなるということですので、積極的に活用していきたいところです。
ネット集客
- ホームページ
- SNS
- YouTube
主に上記の3つを使い、集客をしていきます。
時間はかかります
ネットでの集客は基本的に時間がかかります。見込み客を集めるには早くても数ヶ月かかりますし、うまく収益化できる保証もありません。ですので、焦らず取り組んでいくことが大切。時間がかかるので、できれば副業から始めていくのがおすすめです。
下記の記事もご参考どうぞ。上記3つ以外の集客についても解説しています。
参考記事：コンサルタントの集客方法５選
具体的な集客方法5つ、また、うまくいかない理由や成功のコツについても解説しています。
まとめ
ここまで、ホテルコンサルタントの仕事内容、年収、資格、始め方、起業時の集客方法などについて解説してきました。
- ホテルコンサルタントの役割とは、ホテルの経営関連における課題を解決すること
- Ｗｅｂ関連サポート、集客サポート、事業計画の作成、コスト削減の管理構築、リフォーム時の新たなコンセプト提案、など
- 年収は、コンサル会社所属=400～800万が目安、独立の場合、トップは3000万以上も
- 資格は、中小企業診断士がおすすめ
- 論理的思考力･コミュニケーション力･専門スキル･体力など磨くのは重要
- ホテルコンサルの始め方としては、コンサル会社に入るか、起業するか
- 起業時の集客はネットが効果的※人がまともに集まるまで早くても数ヶ月はかかる
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
