開業しようと考えているけれどもホームページを制作した方がいいのか、迷っている方も多いのではないでしょうか。
総務省の令和2年の調査によると90.1%の会社がHPを開設しているとのことです。(参照:令和2年通信利用動向調査報告書(企業編)、12p)
折込チラシといった他のもので集客していく方法もありますが、かなりの費用がかかります。
2010年の経産省による調査結果より、サービス購入検討時に信頼している情報源は何かという調査を行った際、テレビの次が企業HPとのことでした。
「HPを作らねば!」と思う気持ちが強くなったのではないでしょうか。自作した方がいいのか依頼した方がいいのか、悩んでいる方はぜひご覧くださいね。
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開業に向けてホームページは制作した方がいい
個人事業主の6割以上は3年以内に閉業しています。そうならないためにも集客と安定した収益が見込めるようなHPにしましょう。
下記の方法があります。
- 制作会社
- フリーランスや個人事業主
- 自作
それに開業前にHPを作ることにより、読み手がどこを注目して見ているのか知ることができ、どういった事業を中心に行った方が事業が成功しやすいか知ることもできるので、早めにすると良いでしょう。
下記のサイトはコンサルタントを目指している方向けのサイトではありますが、一般に通じるような長期契約の獲得方法について書かれているので参考にしてみてくださいね。
またコンサルタントは初期費用がほとんどかからず開業しやすい職業なので、どのような事業を行おうか悩んでいる方はこの記事を読みながらぜひ検討してみてくださいね。
制作会社に依頼
制作会社だと10ページあたり大体30万円くらいの予算が必要です。ただ、検索上位にくるようお願いするとなると、予算を最低でも7桁分は用意しなければならないこともよくあるようです。
しかし、必ずしも高い料金を支払えば満足のいくものになるとは限りません。
HPの制作依頼をする際には運用や管理の際にかかる費用を含め、トータルで聞くようにしてくださいね。
もちろん自身が制作する場合もそのサイトがうまく動作しているか、適宜新しいものに更新していかなければならないことを前提に考える必要があります。
全て制作会社任せにはしない
以下のことに気をつける必要がありますが、確認を取ったからといって必ずしもトラブルにならない保証はありません。もし、トラブルになった際は弁護士に相談しましょう。
ポイント
- どういった情報を載せて欲しいのか
- HPにかけられる予算を算出
- 制作会社の専門領域や経歴の確認
- 気兼ねなく相談できる担当者かどうか
- 総額いくらかかるのか確認
- 更新や運営をマメにするところか
- サーバーとドメインは自身で取得
どういった情報を載せて欲しいのか
読み手はどういった方を対象としているのかを事前によく考える必要があります。そのためにも自身がどういう事業を行おうとしているのか再度考える必要があります。
総額いくらかかるのか確認
総額いくらかかるのか確認するのは重要です。
なかには今回の制作費用分だけ提示される恐れもあるので、作ってもらった後にかかる費用といった細かい部分まで、契約段階で確認しておきましょう。
特に気をつけなければならないのがリース契約です。
本来HPに対して用いるものではないのですが、なかにはそういう契約を結ぼうとしてくるところもあります。
もし契約してしまった場合、契約期間しかHPを使用することができず、再契約しないとHPを使用できないという面倒なことになってしまいます。
途中から解約不可能で、解約したとしても残りの契約期間分のお金をその場で支払わなければならなくなってしまいます。
サーバーとドメインは自身で取得
サーバーとドメインは自分で契約しましょう。後々揉めないためにも大切なことです。
そもそもサーバーって?
サーバーとはデータが置かれている場所のことをいいます。大まかに分けると4種類あります。
- 1台につき何人もの人が共有する、共用
- 1人で独占することができる、専用
- 1つの仮想環境を1人で使用できる、VPS
- VPSより自由にカスタマイズして利用できる、クラウド
30万も予算がないです...
ではフリーランスの方や個人事業主の方はいかがでしょうか?
フリーランスや個人事業主に依頼
安い料金で依頼したい場合はフリーランスや個人事業主の方にお願いするといいでしょう。ただ、必ずしも制作会社に比べて安い料金を提案してくれるとは限りません。
また制作会社同様、高額だからといって高品質とは限りませんのでお気をつけくださいね。
制作会社に比べより緊密に連絡を取ることができる点がいいところで、場合によっては制作会社にお願いした時よりもいいものになることがあります。
ただ個人の技量によりけりですし、制作会社と違い信用度が低いのが実情です。
多くのフリーランスや自営の方が登録しているサイトを確認するなりして、依頼しようと考えている方がどういった方なのか事前に連絡を取り確認した方が無難でしょう。
もっと低予算でできませんか?時間はあるので!
そういった方は自作されるといいでしょう。
自作
自作、というとかなりの知識が必要なのではないかと身構える方もいらっしゃるかもしれません。
昔はある程度知識がないと難しいところもありましたが、今はそういった心配はほとんどありません。
プログラミングの勉強をしなくても最近では作成することができるものもあるので、HPを依頼するお金がないもしくは時間がある場合は自力で制作するというのもありでしょう。
最近は動画等でも制作方法が紹介されているので、安心して自作できるかと思われます。
自身で作成する際は特に検索上位になるよう対策をする必要があります。制作会社や経験豊富なフリーランスの方達は対策方法を熟知していますが、個人でそういったことをしていくのはなかなか難しいところがあります。
検索が上位になるようにするには他と内容が被らず、さらに情報を詳しく盛り込むことにより上位になります。
しかし初めのうちは検索上位になるよう自力で頑張っても難しいので、ソフトやオンライン上で制作する際はそういった機能が元からついているものがおすすめですよ。
そういった検索上位になる為の機能があるものや初心者でも自作しやすいものを中心に下記に掲載したので、参考にしてみてくださいね。
- Ameba Ownd
- Zoho Sites
- ワードプレス
- HP作成ソフト
Ameba Ownd
シンプルだけれどもおしゃれなサイトにしたいという方におすすめで、今回紹介している中で特におすすめなものの一つです。おすすめする理由は下記の通りです。
Ameba Owndの機能
- 月額無料
- 容量の制限なし
- 商用の独自ドメイン
- 検索上位のため、アクセス分析機能付き
- 更新無料
- 10サイトまで無料で作成可能
- デザインも自由度が高い
- 画像容量1GBが無料
- SSL設定といった安全性の高いサイトを作れる
- 広告なし
- PCだけでなくスマホにも対応
- SNS連携も可能
- ブログも書くことができる
- ネット販売用サイトにすることも可能
- スマホやiPadでも作成することが可能
デザインも自由度が高い
プログラミングができるのであれば、CSSの加筆修正が可能です。CSSとはプログラミングによっておしゃれなデザインにすることができるもののことです。
PCだけでなくスマホにも対応
HP制作をする際、スマホ用の設定をしておかないと読み手がHPを閲覧する際、スマホでPC用の見づらい画面を見ることになってしまいます。
Ameba Owndでは設定をしなくてもスマホやPCで見ることができますよ。
Zoho Sites
先程紹介したものと違い広告はつきますが、こちらも初心者や特に制作にかける時間のない方におすすめです。
Zoho Sites
- テンプレートがありカスタマイズして作成可能
- 前のバージョンに戻したい場合は戻すことができる
- 月額無料
- 容量の制限なし
- 商用の独自ドメイン
- スマホやタブレット等でも見やすい画面に切り替わる
- CSSだけでなくHTMLも編集することが可能
- 動画もサイトに載せられる
- 検索上位になるようサイト分析も可能でタグ付けといったことも可能
- SSL設定といった安全性の高いサイトを作れる
- SNS連携も可能
CSSだけでなくHTMLも編集することが可能
HTMLはHPの見た目の部分を作るもので、テンプレートだとしっくりこない場合はこちらを編集すると良いでしょう。
ワードプレス
先程までに比べるとある程度の知識とプログラミング技術があるといいというのがこちらです。世界で最も利用されているものなので、わからないところがあっても調べればすぐ答えが見つかるかと思いますよ。
ただ利用者が多い分、欠点もいくつかあります。
ワードプレスの特徴
- テンプレートがあるので作成しやすい
- 商用としても使える
- 脆弱性の問題が起きてもすぐに対応される
- HTMLやCSSの知識がそこまでなくともカスタマイズ可能
- 検索上位になるよう対策もできる
- スマホやタブレットからも見れるサイトが作成できる
- SNS連携可能
- サーバーやドメインやセキュリティ対策は自身で行う
- 無料版と有料版がある
脆弱性の問題が起きてもすぐに対応される
サイトの中には脆弱性の問題が起きてもしばらく何も対策されないこともありますが、世界中で利用されているため、他のものに比べるとすぐに対処されます。
ただ利用者が多い分、ハッカーに狙われやすいという欠点があります。常に最新のバージョンにし、パスワードを複雑なものにしましょう。
サーバーやドメインやセキュリティ対策は自身で行う
サーバーの申し込みの際、2週間無料でワードプレスを使用することができるところもあるので、どういったものなのか確かめてみるというのもアリでしょう。
なかには無料のサーバーやドメインもありますが、容量制限といった制限があるのでよく確認して選んでくださいね。
無料版と有料版がある
無料版でもある程度の機能は付いていますが安全性が劣るという欠点があります。有料版でHPを複数作成するとなると費用が嵩むので気をつけましょう。
HP作成ソフト
オンライン上に全てのデータを残しておきたくないという方も中にはいらっしゃるでしょう。そういった方にはソフト購入といった初期費用がかかり、デザインや機能に多少制限はありますが、こちらがおすすめです。
購入費用についてはバラバラですが、制作会社やフリーランスの方にお願いするよりも遥かに安いかと思われます。
また初期設定に時間はかかりますが、知識がなくとも作りやすい仕様となっていますし、複数のサイトを制作することが可能なのでぜひこちらも検討してみてくださいね。
HP制作後に関する注意点
下記に気をつけてくださいね。
- 常に最新情報を掲載する
- 分析ソフトを入れて確認
分析ソフトを入れて確認
検索上位から何番目かといった検索数を無料で利用できる「Googleアナリティクス」といったものを利用して、時折確認するといいでしょう。
もし、閲覧数が伸び悩んだ場合、Googleアナリティクスや他の分析ソフトを入れて詳細に確認してみてくださいね。
どうやってこのページに辿り着いたのか、どこに皆が注目しているのかといったことを確認してみましょう。
また検索キーワードを見つけ出し、その上位のサイトがどんなものかチェックしていいところを取り入れたり、他の企業にはない自身の強みは何か確認してみるのもいいかもしれません。
ただ、3ヶ月〜半年は待たないとその対策法の効果があったかどうかわからないので、時間をかけて取り組んでいくようにしましょう。
そのため開業するよりかなり前から準備する必要があります。また、早めにHPを開設しておいた方が集客やターゲットを知ることができるのでいいでしょう。
何度取り組んでもうまくいかない場合、制作会社やWeb専門のコンサルタントに相談するといいでしょう。
まとめ
HP制作には下記の3つの手段があるんでしたね。
- 制作会社にお願いする
- 個人事業主やフリーランスにお願いする
- 自身で制作する
制作会社やフリーランスの方に依頼する際は気兼ねなく相談できる担当者かどうか、どういった契約か、最終的にいくらかかるのかといったことに気をつける必要があるという話でした。
自作の場合、オンラインで制作したり、ソフトを購入したりといった方法がありますが、時間やお好みの手法に合わせて選択してみてくださいね。
長くて半年経たないと対策しても効果があったかどうかわからないため、起業するよりかなり前からHP制作しておいた方がいいですよ。
こまめに情報更新をし、時折アクセス分析をして、検索上位を目指し、安定した経営のためのより良いHPを作っていってくださいね。