コンサルタント事業で開業させるためにあると便利な、助成金や補助金について、以下のような活用方法を解説します。
- どんな助成金・補助金があるのかを知りたい方
- 助成金・補助金は何が違うのか知りたい方
- 助成金・補助金のメリット・デメリットを知りたい方
この記事を読むと【コンサルタントで開業する時に役立つ】国や地方自治体などが支援する、助成金・補助金の事を理解できます。
記事の後半には、【顧客リストゼロから売り上げを作った方法】をご紹介いたしますので、思い描いた事業イメージを実現させるためによろしければ参考にしてくださいね。
Table of Contents
開業するときに使える助成金と補助金
開業するときに使える助成金・補助金を紹介しておりますのでご覧ください。
東京都創業助成事業
都内で創業を予定している方もしくは、創業して5年未満の中小企業者などに対して一定の要件を満たす方が、創業時に必要な経費の一部を助成してもらえます。また、人件費や賃借料なども対象になるので使いやすい制度です。
- 補助金率は3分の2
- 助成金額は最大で300万円(下限100万円)
(参照:TOKYO創業ステーション_公式HP)
小規模事業者持続化補助金
地域の雇用や生産性向上・持続的な発展を図ることを目的とした制度です。
従業員が20名以下の小規模事業者や個人事業主の方が、事業計画に基づいて販路開拓などの取り組み経費の一部を補助してもらえます。
申請に必要な手続きは日本商工会議所に行き、応募申請の手続きや指導・助言を受けられます。
- 補助金率は3分の2
- 補助金額(最大)は50万円(単独申請) ※複数の業者が連携して取り組む共同申請の場合は金額が変わります。
(参照:日本商工会議所・小規模事業者持続化補助金_公式HP)
キャリアアップ助成金
非正規雇用労働者(派遣労働者、短時間労働者、有期契約労働者など)の企業内でキャリアアップを促進するため、正社員化や処遇改善の取り組みを実施した事業主に対して、国から助成金が支給されます。
キャリアアップ助成金は取り組み内容に応じて7つのコースがあります。
① 正社員化コース
就業規則や労働協定など準ずるものに規定した制度に基づいて、有期雇用労働者などを正規雇用労働者に転換又は、直接雇用した場合に支給される助成金です。
②障害者正社員化コース
障害のある有期雇用労働者などを正規雇用労働者に転換した場合、支給される助成金です。
③賃金規定等改定コース
雇用形態別や職種別など一部の有期契約労働者など、基本給の賃金規定を2%以上増額改定して、昇給させた場合に支給される助成金です。
④賃金規定等共通化コース
有期雇用労働者などに、正社員と共通の賃金規定などを新たに規定し、適用した場合に支給される助成金です。
⑤賞与・退職金制度導入コース
有期雇用労働者などを対象に賞与や退職金制度を導入し、支給や積み立てを実施した場合に支給される助成金です。
⑥選択的適用拡大導入時処遇改善コース
有期契約労働者を社会保険に加入させて、基本給を増額した場合に支給される助成金です。
⑦短時間労働者労働時間延長コース
アルバイトやパートタイマーなどの週所定労働時間を3時間以上延長して、社会保険を適用することで支給される助成金です。
ものづくり補助金
ものづくり補助金は、中小企業や小規模事業者向けに新商品や新サービスの開発、新たな生産方式の導入といった、経営革新を目的とした設備投資の費用などが対象の補助金です。
- 補助金率は2分の1
- 補助金額は一般型で1,000万円 (種類が他にもあり金額や補助率が異なります)
(参照:ものづくり補助金総合サイト_公式HP)
IT導入補助金
ITツール導入に対して生産性向上を目的とした補助金です。
顧客管理システムまたはPOSレジシステムなどのデジタル化、自動化によって働き方の改革を進めて、働く環境を整えて生産性が向上し結果的に賃金が上がる可能性があります。
ただ費用の面でITツール導入に至らない会社も多いと思います。
この補助金を受けることで前向きに検討できるので、とても役立つ補助金です。また補助金の適用範囲がとても広いので人気があります。
- 補助金率は2分の1
- 補助金額は30万~350万円以下 (デジタル化基盤導入枠の場合)
※申請する枠組みにより異なる場合があります。公募要領をご確認ください。
(参照:IT導入補助金2022_公式HP)
事業再構築補助金
新しい分野で事業を始める方を対象とした補助金です。
補助金額が大きいので新たな規模の大きいチャレンジができます。
ものづくり補助金と事業再構築補助金は性質的に似ているのが特徴で、両方とも給付してもらえるように事業計画書を策定する事業者もいます。
- 補助金率は通常枠で3分の2
- 補助金額は2000万~8000万円
※上記の記載されてる内容以外にも申請する枠組みの種類が豊富にあります。興味がある方はご確認ください。
(参照:事業再構築補助金_公式HP)
人材開発支援助成金
能力開発を促進して労働者のキャリアプランニングにつなげる助成金です。人材の育成に取り組んで教育訓練をした場合、その時にかかった経費や訓練中の労働者の方などの給料など助成してもらえます。
取り組む内容によって8つのコースがあります。
①「特定訓練」コース
労働者に効果のある高い教育訓練を10時間以上を実施した場合、訓練にかかった費用と給料の一部が支給されます。
②「一般訓練」コース
職業に関係する専門的な技術や知識を身につけるために20時間以上の教育訓練をした場合、労働者の方などの給料や訓練にかかった費用など一部が助成されます。
③「教育訓練休暇等付与」コース
休暇等の制度を導入し労働者の方が休暇を取りながら、訓練を受けたときに助成してもらえます。
④「特別育成訓練」コース
正社員経験のほとんどないパートやアルバイトなどの有期雇用契約者の方に対して、正社員登用や処遇の改善をした場合も助成してもらえます。
⑤「建設労働者認定訓練」コース
建設事業主や建設事業主の団体などが、認定職業訓練または指導員訓練の中でも、建設などの訓練を取り組んだ時に助成してもらえます。
⑥「建設労働者技能実習」コース
建設事業主もしくは建設事業主団体などが、安全衛生法に基づいた教習や技能講習、特別教育または能開法に規定している技能検定試験の事前講習または、建設業法施行規則などに規定する登録基幹技能者講習など取り組みをした場合に助成してもらえます。
⑦「障害者職業能力開発」コース
障害のあるの方が働くときに必要な能力の開発や、向上させるための教育訓練施設を運営することで、事業主や事業団体に対して費用を一部助成してもらえます。
⑧「人への投資促進」コース
デジタル技術を活用できる人材または、専門的な技術や知識を持つ人材を育成する訓練や労働者が自発的に行う訓練、サブスクリプションを実施した場合に経費や訓練期間中の給料の一部分を助成してもらえます。
(参照:厚生労働省・人材開発支援助成金_公式HP)
助成金・補助金って何が違うの?
助成金・補助金は国や地方自治体等から支給される公的資金です。
国民が負担している税金や雇用保険などの資金なので、欲しいと言っても誰でも簡単にはもらえません。
申請や審査が必要で、一定の資格が必要な場合もあります。
ここでは、助成金・補助金は何が違うのか紹介いたします。
助成金とは?
助成金は人材育成や企業の労働環境の改善支援を目的としています。
ポイント
- 主に厚生労働省や地方自治体が管轄している。
- 受給資格を満たしていれば書類を提出するだけで受給できることが多い。
補助金とは?
補助金とは新規事業や創業促進、その他には雇用の安定などを目的としています。
ポイント
- 主に経済産業省や地方自治体が管轄している。
- 一般的に1ヵ月程度の公募が設けられますが、期間が短く倍率も高いので審査に通らないこともあります。
必要書類作成や事業計画書作成、受給の必要性についてのアピールポイントを明確にするなど、事前の準備がとても重要になります。
「助成金・補助金」それぞれのメリット・デメリット
開業時に役立つ助成金・補助金を紹介してきましたが、ここではメリットとデメリットについて紹介いたします。
メリット
メリットには次のとおりです。
返済義務がない資金
融資ではないので返済が不要なお金です。
自己資金だけでは足りない場合、銀行や信用金庫などに融資を受けます。
事業用のローンは大体5年~7年という期間で返済することが一般的です。
開業時に助成金・補助金で助けてもらえるのは、とても安心できますよね。
外部からの信用を上げる
補助金の受給が決定した場合、国や地方自治体などから事業計画が認められたことになりますので、金融機関や外部からの信用を獲得できます。
また、融資などを申し込むときは有利になります。
デメリット
デメリットは次のとおりです。
応募資格や審査がある
応募するための要件を満し、審査を通らないと助成金を受給できません。
申請すれば誰でも必ず受給できるわけではないので、募集要項のチェックや事前準備が必要です。
原則後払い
助成金・補助金は両方とも原則後払い。
審査を通過しても、すぐに入金されるわけではありません。開業するための資金が今すぐに必要という場合は、金融機関などからの融資を選択の一つに加える必要がありますので注意ください。
期間が決まっているものがある
補助金の申請について、公募の期限が決まっているものがあります。
公募の期限を逃してしまうと申請できなくなりますので、事前にチェックしましょう。
事業計画書の作成に負担がかかる
申請する時に提出する「事業計画書」を作成するのが大変です。
審査を通過した後はどのようなことに資金を使ったのか報告しなければなりません。起業や開業したばかりの方は書類作成に慣れていないので負担がかかります。
特典情報:顧客リストゼロから売上を作った方法
新規顧客の獲得に苦労されている方も多いのではないでしょうか?
この動画では以下のようなこを紹介してます。
- 顧客獲得に対しての実際に行ったアプローチ方法
- 3つのコンサルビジネス「継続商品や高額商品、BtoBについて」
- ブログ メルマガ など
私が過去に行った方法を動画で惜しみなくご紹介します。よろしければ参考にどうぞ。
なかなか顧客に恵まれないと悩む方に集客で成功するためのコツも紹介します。こちらもよろしければ、参考にどうぞ。
まとめ
今回は、開業を目指すあなたを応援してくれる助成金・補助金について紹介しました。
- 助成金・補助金は人材育成や生産性向上、人件費や賃料など支援してもらえる種類がある
- 助成金は人材育成や企業の労働環境の改善支援を目的としていて、補助金とは新規事業や創業促進、その他には雇用の安定などを目的としている
- 助成金・補助金は様々なメリットとデメリットがある
助成金や補助金をうまく活用することで開業や起業のリスクや不安など助成金・補助金を活用することで思い描いた事業を実現可能に一歩近づけます。
さらに詳しく知りたい場合はこちらのサイトを参考にしてください。