医療コンサルタントになりたいと決意しても、コンサルタント自体が謎につつまれ一体どんな仕事なのか分かりにくいと思います。
そこで今回は、医療コンサルタントを目指す方向けに仕事内容や役割・必要な資格やスキルについて分かりやすくご紹介します。
医療コンサルタントに転職したい人は必見です!
また、記事の後半に医療コンサルタントは起業が可能なのかについて詳しく説明していますので最後までご覧ください。
Table of Contents
医療コンサルタントとは?
医療コンサルタントとはその名の通り、医療業界向けに経営などのコンサルタントを行う仕事です。
- 病院
- クリニック
- 介護施設
- 福祉施設
- 歯科
- 整骨院
- 医療機器メーカー
- 医薬品メーカー
など
医療コンサルタントは上記のようなところのクライアントが多いです。
それだけに専門性が高く、医療についての知識が必要になってきます。
では、これから仕事内容について詳しく説明していますね。
医療コンサルタントの仕事内容
医療コンサルタントの仕事内容をまとめてみました。
- 組織、人事、労務の改善の提案
- 採用や経営に関する企画
- 経営の問題、課題を洗い出す
- ホームページ運用の見直し
- PR活動などの宣伝提案
- クライアントからのヒアリング
など
です。
依頼されたクライアントから問題のヒアリングを行い、経営の問題や課題を洗い出すことから始まります。
そこからは医療コンサルタントの腕の見せ所で、経営改善などの企画・立案をクライアントに提案してクライアントをサポートしていくのです。
これはほんの一部で、この他にもクライアントのニーズに応じ仕事内容は多岐にわたります。
クライアントによっては、事務を代行するなんてこともあります。
医療コンサルタントの役割
結論から言うと、医療コンサルタントの役割は「クライアントの抱えている問題・課題を解決し経営の向上を図る」ことです。
厚生労働省の調べによると令和元年10月1日現在、日本の医療施設数は179,416あり、世界でもトップクラスの病院数です。
そんな中、赤字経営から余儀なく閉院する病院も増えています。
最近では、コロナの影響で病院の収入が減少したという話も聞きます。
医療大国の日本と言えど、患者さんが来なければ経営は成り立ちません。
医療施設が抱えている問題は人材不足・病床不足など数多くあり、経営者も頭を悩ませています。
そういった問題を医療コンサルタントがサポート・改善していき、結果の残していくことが役割となります。
医療コンサルタントの年収は?
医療コンサルタントの年収は、400万円~が多いようです。
但し、能力やスキル・資格によっても年収は違うので中には1000万円を超える人もいます。
自分の頑張り次第では高収入も十分可能なので、やりがいはありそうですね。
そして、フリーコンサルタント年商を詳しくご紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。
必要なスキル・資格は?
医療コンサルタントの応募条件などを見てみると、以下のようなことが記載されています。
- 医師、看護師などの医療従事者
- 医療業界経験者
- 営業経験者
- 文書作成、電話応対ができる英語力
- word、excel、power pointがビジネスレベルで使える
など
これらは必須ではないですが、専門性が高い仕事なだけに即戦力が求められます。
例えば、病院などに行くと「レセプト(診療報酬明細書)」や「カルテ(診療録)」といった言葉が飛び交います。
医療業界の経験者であれば、それがどういうものなのかや、仕組みが分かっているのでそれが自分の強みにもなります。
面接においても採用される可能性が高くなるでしょう。
おすすめの資格
医療コンサルタントには必須の資格はありません。
しかし、能力アップ・スキルアップを目指したい人には、日本医業経営協会開催する「医業経営コンサルタント」と言う資格がおすすめです。
資格詳細 | 民間資格 |
受験資格 | ・医業コンサルタントの指定講座を受講している ・22歳以上で成年被後見人及び、被保佐人でないこと |
受験料 | ・指定講座受講料:50,000円 ・一次試験:10,000円 ・二次試験:15,000円 |
試験内容 | ・一次試験:マークシート ・二次試験:論文 |
開催場所 | 札幌、東京、名古屋、大阪、岡山、福岡 |
詳しくは下記のサイトをご覧ください。
どんな人が向いている?
医療コンサルタントに向いている人の特徴は以下の通りです。
- コミュニケーション能力が高い
- チームワークを大事にできる
- 体力がある
です。
医療コンサルタントのクライアントは、医療機関なので全国が対象となります。
もちろん地方の病院から依頼も考えられるので、体力がいります。
それからプロジェクトによっては、数十人と大規模なものもあるでしょう。
チームがスムーズに動けるように、常にチームワークを考えなければなりません。
また、クライアントに対しても相手に警戒心を与えず問題をヒアリングする必要があるので、コミュニケーション能力が高い人が、向いていると言えます。
医療コンサルタントの将来性
これから医療コンサルタントの需要が高まる中、将来性は十分あります。
みなさんは「2025問題」と言うのをご存じでしょうか?
2025問題とは、第一次ベビーブーム(1947年~1949年)に生まれたいわゆる「団塊の世代」が75歳を迎えるのが、2025年なのです。
あと数年で「超高齢化社会」に突入する日本は、医療業界のさらなる人材不足などが予想されます。
経営の見直しや人事制度の改善を早急に行わなければなりません。
今のままの労働環境であれば、さらに過酷になり離職者が増える可能性があるので経営者として軽視できません。
「どうにかしたい!」と改めて医療コンサルタントに目が向くと思われます。
そこで医療コンサルタントのサポートが必要となり、クライアントの需要が増ると予測されます。
起業するには?
超高齢社会が進むにつれて、医療・福祉・介護の需要が高まるので医療コンサルタンとして独立するにはチャンスと言って良いでしょう。
「将来コンサルタントとして起業したい」と考えている人は、今のうちにノウハウをしっかりみに付けて人脈を作っておくべきです。
今の現状として、「 医療・福祉・介護の 需要はあるが、働く人の人材不足」と言う状態です。
そんな中、医療コンサルタントがクライアントへ提案する内容も改革しなければなりません。
「コンサルの実績がない状態で、起業できるのだろうか」と不安になる人は下記の動画をご覧ください。
スーパーマーケット勤務からコンサルタントに転職し、起業した人の経験が記事にされていて面白いです。
まとめ
今回は医療コンサルタントの仕事についてご紹介しました。
まとめるとこんな感じです。
医療コンサルタントの主なクライアントは
- 病院
- クリニック
- 介護施設
- 福祉施設
- 歯科
- 整骨院
- 医療機器メーカー
- 医薬品メーカー
などです。
抱えている問題や課題を洗い出し、クライアントの経営を向上をサポートするのが医療コンサルタントの役割です。