コンサルタントとして独立すべきか否か、迷っていませんか?
実はこれまでも迷って結局独立できなかったのではないでしょうか?
独立の準備をどこまでしたら安心できるんだろう。
それでは一生独立できないかもしれません。
まずは「独立のための行動」をしましょう!
今回は、コンサルタントとして独立をしようと考えている方に向けて、しっかりと独立できるよう具体的なステップの解説をします。
Table of Contents
コンサルタントとして独立すべき!己の強みを際立たせよう
コンサルタントとして独立を思い立った時に、すぐに行動することが成功の第一歩と言えるでしょう。
初動が重要です!
独立したら、どんな風に仕事をしたいですか?自由ですよ?
そんなスタートにふさわしい「すぐに取りかかれる行動」を3つ解説させていただきます。
①自分の強みを理解し独立に活かす
まずは独立するにしても、どんなコンサルタントになるか決める必要があります。
そのきっかけとして、自分のこれまで経験してきたことや強みを文字に起こしてみることをお勧めします。
例えば、以下の様なことを考えながら、自分が思う事をノートに書き出していくのは一つの良い手法です。
- これまでの仕事をしてきた業種は何か?
- 資格や仕事の中で培ってきたスキルは何か?
- 自分が趣味や興味関心のある分野を他人に教えるとしたらどんなことか?
こういった単純なことを目に見えるようにしていくと、意外な発見があったり、改めて自分自身の強みに気が付くことができます。
とりかかりやすいですよね?
ただノートの書くだけだと、あまり思いつかないという方は、下記に紹介する方法もお試しください。
得意分野を洗い出す
例えば、アイディア出しの定番でイギリスの著述家トニー・ブザン氏が提唱する「マインドマップ」を利用して、これまで自分が経験してきたことをどんどん可視化していくのも効果的です。(参照:wikipedia)
なぜなら、一つのキーワードから「芋づる式」にさまざまなイメージを自ら引き出す手助けになるからです。
その中で「仕事にできそうだな」と思えるキーワードをまとめて拾っておき、その得意分野で何ができるかを考える糧としてみてはいかがでしょうか。
意外なことが得意だったと思い出せるかもしれないですよ!
得意分野を強化する
得意分野の洗い出しが完了したら、次はその得意分野の知識を増やし、強化するための学習をする必要があります。
既に、誰にでも教えられるレベルであれば、必要性は薄いかもしれません。
一方で、得意分野といえど、まだまだインプットの余地があれば、貪欲に今ある知識へ肉付けしていきましょう。
得意な事だからこそ、伸ばしていくとさらに強みになりますね。
何のコンサルタントになるのか決める
自分の強みと強化すべきところを理解し、独立までのロードマップのたたき台ができ上がったら、あとは順を追って行動をするだけです。
自分の強みや得意分野を活かして独立するに際して、下記の記事も参考になります。
②どの市場で勝負するかを決める
ご自身の得意分野や、やりたいことがある程度明確化できたら、次はどの市場でビジネスをすべきか考えていきましょう。
お片付けコンサルタントなのに、既にミニマリストの方がたくさんいる市場でビジネスをしても売れないように、いつ、どこで、だれに対するコンサルティングを提供するのか、その市場の選択が重要です。
ひとつづつ見ていきましょう。
セグメンテーションを考える
セグメンテーションは、「区分」という意味ですが、ビジネスをするにあたっては、このセグメンテーションが重要です。
例えば、以下の様なセグメンテーションが挙げられます。
- 企業向けなのか個人向けなのか
- 若年層向けなのか高齢層向けなのか
- 長期的なものなのか短期的なものなのか
- 男性向けなのか女性向けなのか
こういったセグメンテーションを意識しつつ、自分の専門性と領域を照らし合わせて、「勝ち筋はあるのかどうか」を検討することが重要です。
情報収集をする
セグメンテーションがある程度絞れたら、ウェブサイトなどを利用して、情報収集をしましょう。
情報収集をすることで、コンサルティング内容の裏付けにもなり、説得力が増すことが期待されます。
例えば、不動産コンサルタントとして情報収集をするのであれば、以下の様なイメージができます。
- 最寄り駅の1日の乗降者数
- 商店街の大きさや参加店舗について
- どのような世帯が多く住まう場所か
- 家賃相場
- 立地や環境について
上記の様な情報が駆使することにより、不動産コンサルタントとして、アドバイスの説得力が高まります。
つまり、「どんな土地のどんな不動産を手に入れれば生活しやすいか。」「どのエリアで不動産投資をするのが効率的か」などをお客様に対してより具体的なアドバイスをすることが可能です。
情報を多く知ることによってアドバイスできる内容も増えますね。
まずは「どんなことを知りたいのか」という顧客の気持ちになった時に、思いつく限りの情報検索をしてみることもお勧めです。
③仕事の形態を決める
仕事の形式は自由なのですが、後々苦労しないように、ここもしっかりと決めておきましょう。
フルタイムor副業?
フルタイムであれば完全に独立。副業や兼業であれば、独立といってもある程度時間に制限がかかります。
いずれかの形態によって、コンサルタントとして活動できる時間が異なりますので、仕事のアレンジの方法が変化してきます。
本業が忙しすぎれば、副業にさける時間が決まってきますので、その中でできる範囲のコンサルティングサービスを考える必要があります。
予算を立てる
コンサルタントに限らず、独立するときの予算としては、「起業時に必要な資金と数年分の生活費」とよく言われています。
必要な費用のみ、カツカツな状態で独立をしてしまうと、何かあった時のためのリスクヘッジが全く効きません。
そうならないためにも、まずは独立するときの資金を最小限にし、事業計画をしっかり作っておくことで資金繰りの未来も見えてきます。
例えば小資本での独立を考える場合、こちらの記事が参考になります。
独立までの具体的なステップ
ここからは、準備~独立するまでの具体的なステップを紹介していきます。
ステップ①迷ったら相談
コンサルタントとして独立するという強い意志があれば、エリアワンに相談することも近道になり得ます。
事前に、独立するためのビジネスマインドを高めるために、以下の動画も併せてご覧いただくことをお勧めします。
また、開業や独立について、無料で相談ができる施設も存在しています。
以下の記事に、まとめがありますので、ぜひ参考にしてください。
ここからは、具体的な独立準備の方法について解説していきます。
ステップ②事業計画を立てる
次に、事業計画を立てましょう。
なんとなく独立してしまうよりも、これから独立して仕事をするために一番重要なステップです。
具体的には、今後の収益や事業運営内容を「説明するための資料」として使えるように作成します。
事業計画書の作成方法は以下の記事をご参照ください。
また、事業計画書は補助金や助成金申請時に活用するので、作成は必須です。
しっかりと準備しましょう。
ステップ③届出をする
独立開業するためには、それに必要な書類の届出をしなければなりません。
特に、税務署への届出が多くなりますので、必要なものを必ずチェックしましょう。
届出については、下記のリンクが参考になります。
ステップ④資金の確保
独立をするにあたっては、初期費用など資金が必要です。
先に述べさせていただいたように、リスクを回避するために必要最低限の資金は必要です。
また、それ以上に、事務所を借りた場合は毎月どれくらいの賃料がかかるか、日々の活動費はどうするかなど、ランニングコストと手持ちの資金が釣り合っているかも重要です。
ランニングコストとは
ここでは活動に使用する、日々の交通費や事務所の賃料、必要経費などを指します。
これからご自身がどんな市場でどんなコンサルタントになろうとしているかということを考え、逆算して必要な資金を決めてください。
事務所の選定
事務所に関しては、不動産業者から紹介を受けて借りることもできますが、自宅を事務所として活用できます。
この場合は「家事按分」といって、仕事で使用する自宅の割合を割り出し、その分の賃料を経費にすることができます。
家事按分とは
自宅をプライベートで利用するところと、仕事で利用するところを分ける割合の事。
対象となる費用の項目は、家賃、通信費、水道光熱費などがあります。
ステップ⑤晴れて独立
事業計画書、事務所の選定と資金確保ができたら、届出をし、独立という事になります。
ここらからいよいよ独立コンサルタントとしてスタートですね!
これまで築き上げてきた人脈や企業との接点を活かしていく以外にも、さまざまな顧客獲得方法があります。
顧客との接点や仕事の受注の方法などは下記の記事が参考になります。
また、顧客から選んでもらえるようにするために、SNSなどを使って、ウェブ集客も検討しましょう。
ウェブ集客に関しては以下の記事が参考になります。
自分に合った集客方法を見つけてくださいね!
独立のメリットとデメリット
ここまでに、独立までの具体的なステップを紹介してきましたが、実際コンサルタントとして独立した場合のメリットやデメリットはどうなっているでしょうか。
じっくり解説していきますね。
メリット
それぞれのコンサルタントによって、メリットは実にさまざまですが、共通して言えるのが、すべての采配を自分でできるという事です。
その他のメリットについて、以下に例を挙げてみます。
- 得意分野のみを選択して活動できる
- クライアントを自由に選ぶことができる
- 自分のタイミングやペースで仕事ができる
総じて、自分で自由に決めることができるのは、かなりのメリットになり得ます。
また、住む場所や環境など、ライフワークバランスを考えた職業人生を送ることも難しくありません。
デメリット
一方で、独立するデメリットもあります。
- 新規案件獲得が難しいケースあり
- 最初は雑務もすべて自分で行う
- 収入の保証が無くなる
一見すると、不安になることが多いですが、裏を返せば、デメリットのリスクヘッジは多く存在します。
リスクヘッジとは
あらかじめ、起こりそうな危険性を予測して、対応できるように準備をしておくこと。
そのリスクヘッジについても、次の項目で解説していきます。
デメリットへのリスクヘッジ
先に例を挙げて説明した独立するにあたってのリスクに対し、どのようなリスクヘッジが可能でしょうか。
具体的には以下の様な例があります。
- 新規案件獲得が難しいケースあり → 顧客から来てもらうようなマーケティング戦略を立てる
- 最初は雑務もすべて自分で行う → 雑務を自由に仕組化してシンプルにしたり、アウトソーシングを考える
- 収入の保証が無くなる → 他にも複数の仕事を考える(副業や兼業などの制限が無いため)
デメリットに対応するためには、それぞれ違った対処方法を活用する必要があります。
デメリットが明確なら、対応方法も準備できますね!
必要に応じてエリアワンで提供するブログや動画で学習を進めて、準備をしましょう。
独立後の気になる収入は?
独立後、気になるのはやはり収入面。
とにかく自分の裁量で全てが決められるようになったけれど、肝心の「稼ぎ」はどのようになっていくのか不安ですよね。
そこで、独立後の収入の平均値や、収入アップにつながる施策について解説していきます。
コンサルタントの平均年収
一つの参考として、経営コンサルタントについて見てみましょう。
厚生労働省によると、独立以外のコンサルタントも含め、令和2年時点で平均年収は780.9万円という調査結果が出ています。(参照:職業情報提供サイトJobtag「経営コンサルタント」)
独立したコンサルタントはその専門性を最大限に活かすことによって、より高い平均年収になっているようです。
コンサルタントの人数
厚生労働省によると、例えば日本で経営コンサルタントを生業にしている人は82,920人いると言われています。(参照:職業情報提供サイトJobtag「経営コンサルタント」)
他の職業と比べてみても、そこまで多い人数がコンサルタントを生業としているわけではありません。
困っている企業や困っている個人の数だけコンサルタントが必要と考えれば、コンサルタントとして独立をしても、多くの仕事の機会に出会えることが推察されます。
どんな独立コンサルタントがいるの?
コンサルタントと言っても、さまざまなコンサルタントが存在します。
実際はどのような独立コンサルタントが活躍しているのか、例を挙げてみていきましょう。
ビジネス系
企業の収益を上げたり、社内のシステムや組織のアドバイスなどをするコンサルタントについて、以下の様なコンサルタントが存在します。
- 経営戦略コンサルタント・・・企業の運営に直接的なアドバイス
- 人事/人材コンサルタント・・・人事的な組織構築のアドバイスや採用に強い
- 情報システムコンサルタント・・・社内のシステムの入れ替え、カスタマイズのアドバイス
- 財務会計コンサルタント・・・ファイナンス周りのアドバイスができる
- 業界特化型コンサルタント・・・特定の業界での深い経験が豊富
上記だけではなく、さらに多くの種類のビジネス系コンサルタントは存在していますので、自分にあった専門領域や強みをいかしたコンサルタントを参考にしていく事が重要です。
カウンセラー系
一方で個人へ向けたコンサルタントも多く存在します。〇〇カウンセラーや〇〇アドバイザーという言葉をよく耳にしますよね。
例えば、以下の様な例があります。
- キャリアコンサルタント・・・働く人の職業人生をサポートし、キャリア構築の相談を受ける
- メンタルヘルス系コンサタント・・・臨床心理士などをはじめとしたメンタルヘルスに特化したカウンセリングを行う
- 片付けコンサルタント・・・部屋の片づけやオフィスの片づけかたなどのアドバイスを行う
- 食事/料理コンサルタント・・・管理栄養士など有資格者やエキスパートがに日々の食事のアドバイスを行ったり、調理方法の提供をする
- SNSコンサルタント・・・SNSのフォロワー数の向上や、上手な見せ方などアドバイスする
上記に挙げた例はほんの一例でしかありません。
私たち個人の生活に浸透した、本当に多種多様なコンサルタントが存在します。
そういった意味で、どんな人もコンサルタントになれる素養はあるといって良いのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事でお伝えしてきたことをまとめます。
- コンサルタントとして、独立するためにすぐに行動すべき
- 独立までの具体的なステップの解説
- 独立のメリットとデメリットについて
- デメリットの対応方法について
- 独立後の年収について
- どんなコンサルタントが存在するのか
今まで独立まで一歩踏み出せなかった方は、ぜひこの機会に行動してみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!