コンサルタント業を行いたくてコンサル企業に就職したいと思ったことはありませんか?ただそういった企業に就職するには、高学歴もしくは即戦力になれるような経歴がないと、なかなか難しいかもしれません。
「やっぱり無理かもしれない」と思ったそこのあなた、安心してください。コンサルタントは必ずしも勤務経験が必要なわけではありません。
医者のように資格がないと名乗ってはいけない職種ではないんです。商標登録されていない限りは訴えられないため、恋愛コンサルタントのように自由に名乗っていいんですよ!
そしてコンサルタントとして起業した方が他の職種で起業するよりお得なこともあります。少しでも気になった方はぜひ、読んでみてくださいね。
目次
コンサルタントとして起業する為の準備物


コンサルタントになるには何が必要なんですか?
宣伝用のHPと名刺、PCと専用の電話番号に生活費3年分あれば十分です。後は開業届と事業計画書を用意しましょう。

そんなに少なくて大丈夫なのかと思われるかもしれませんが、それだけ気軽に起業できるのが他職種との違いです。利益率も高く、成果がほぼ収益になると考えてもいいでしょう。
必要となればコンサルティング用に居を構えればいいですが、必ずしも必要なわけではありませんし、身一つで行えるので従業員も雇う必要はありません。
また、携帯以外の専用の電話番号を取得した方がいいでしょう。携帯の番号だときちんとした事業を行なっているのだろうかと相手に不信感を抱かれる恐れがあるためです。
生活費は3年分用意するのが難しいのであれば、最低でも半年分用意できれば大丈夫かと思われます。
開業届や事業計画書については以下を参考にしてくださいね。
開業届
起業後二ヶ月以内に開業届を提出する必要があります。提出することにより、青色申告の申請が可能になるんですよ。
ただ、複式簿記で記帳するのに加え、貸借対照表、損益計算書も作成する必要があります。慣れるまで有料の計算ソフトを利用したり、税理士を頼ったりした方が業務の妨げにならずに済むかと思われます。
青色申告することによって以下のようなことで恩恵を受けられます。ただ、会社員として勤めており、副業として開業する場合には青色申告の対象とならないといった場合もあるので、気をつけてくださいね。
- 最大65万分控除を受けることが可能
- 赤字を3年繰越できる
- 家族への給与を必要経費にできる
- 30万未満の固定資産を経費に
開業届についてどう書けばいいかの解説の動画を紹介しますね。開業届だけでなく開業費の節税が可能かについても税理士の方が解説されています。
事業計画書
経営コンサルであれば以下のような感じで書きます。どういったコンサル業をするにせよ、事業内容や収支計画がぼんやりとしていると事業失敗する恐れがあるので、できるだけ明確化した方がいいでしょう。
- 屋号
- 所在地
- 事業内容
- 取引金融機関
- 収支計画
事業計画書についてどんなものを書いていけばいいのか、具体例も交えて説明されている動画を紹介しますね。最初の方の事業計画書だけではなく、上場までの事業計画書の書き方のコツについて幅広く解説されています。

資格なくてもいいとは聞きますが、取得した方がいいんじゃないですか?
必ずしも必要なわけではありませんが、取っておくとそういった知識があると認識されるので有利ですね。

営業方法について

法人契約すると事業成功率が上がります。顧問契約だとより事業の安定性が高まります。でも人脈や経験がないと最初からそんな風にはいかないでしょう。
以下の方法でできるものを少しずつ実践していき、地道に事業拡大していきましょう。
ただ、SNSやセミナーなどをしなくとも、一人の人に真摯に向き合う姿勢を貫いていけば、おのずと結果がついてくる仕事ではあります。最初の無料で引き受ける以外は参考程度に見てもらっても構いません。
- 無料で引き受ける
- SNSを活用
- セミナー開催
- チラシ
- ダイレクトメール
- 書籍を出版
無料で引き受ける
実績を積むために最初の頃は無料で引き受けることも大切です。最初の頃は事業が成功した場合にかぎり報酬をもらうといった形で引き受ける方が、経験も実績も積むことができていいでしょう。
ただずっと無料で引き受けるわけにはいかないので、期間限定などと謳った方がいいでしょう。
SNSを活用
SNSを用いてどういったコンサル業を行なっているのか宣伝しましょう。HPもあった方がいいので簡単なHPを制作するか、業者に依頼してみてください。またブログでノウハウの一部を公開するというのも手ですよ。集客につながります。
セミナーを開催する
セミナーを定期的に開催することも宣伝として大切です。無料で開催情報を載せられる時代なので、積極的にそういったサイトを利用しましょう。最近ではオンラインセミナーも流行っています。全国各地から依頼を受けることも可能です。
チラシ
経営者や高齢の方は新聞を読んでいる方が多いので、そういった方にアピールできますよ。Web広告よりも安いこともあるので、安く営業をかけたい方にはおすすめです。
ダイレクトメール
お金はかかりますが、メールや葉書も有効な手段です。人脈がなくて送る相手がいないという方でも業者が販売している名簿を用いて送ることも可能なので安心してくださいね。
書籍を出版
書籍を出すのも手です。自費出版だと費用がかさんでしまうという方には電子書籍出版という方法もあるのでぜひ検討してみてくださいね。
営業以外にも案件の取り方が気になる方はこちらの記事もぜひご覧ください。それぞれの案件獲得方法について、メリットデメリットも書かれています。
事業成功に必要なものとは

事業成功に必要なのは営業力だけではありません。自身の能力も磨いていかない限りいっこうに顧客は増えていきませんよ。必要なものは下記の通りです。
・問題解決能力
・計画性
・客観性
・固定観念に囚われずフラットな状態で聴く
・考えを言語化し明確に伝える能力
・自身の長所を磨く
・誠実さ
・課題に最後まで顧客とともに取り組む意思
物事を多面的に見て最短で目標に導く問題解決能力と計画性が必要となります。そのような問題解決能力を発揮するには物事に対し、客観的に見ることができ、偏見や常識に囚われない状態で話を聴けるようにしておくといいでしょう。
また聴くだけではなく、どのようにやっていけば良いのかうまく言語化し、建設的な意見を交わせた方がいいですよね。
また明確な強みがあり人柄がよく、誠実な人でないと依頼したいと思わないのではないでしょうか。どういった点が自身の長所なのか、どのような知識があるのかアピールしていく必要があります。
また、粘り強さがないと務まりません。最後まで顧客と向き合い取り組む姿勢が寛容です。
上記の方はコンサル会社を経営しているのですが、この方が言うように、何に悩んでいるか傾聴し、その悩みが解決するよう課題に寄り添い何度も挑戦していくといいですよ。
自身の能力以外にも以下のことにも気をつけておいて方がよりいいかと思われます。
ターゲットを絞る
冒頭にも書きましたが、職業や領域の数だけコンサルタントがあるといってもいいほど、コンサルタントの幅は広いです。そのため、自身の知識や経歴を活かせる分野が何か見極め、そのターゲットは誰なのか明確にしていく必要があります。
コンサルトの団体に入会する
場所によっては資格がなくても一定の条件を満たせば入会可能なんです。わからないことを聞ける環境があると成功しやすいので積極的に利用しましょう。例えば日本経営士協会では最初の2年間無料でプロが相談に乗ってくれるんですよ。
経営とコンサルは別物と割り切る
コンサルタントとして長く勤めていると陥りがちなようです。コンサルする時と同じように調査して分析して仮説をたてて経営するよりも、まずは実践してその後検証する方が経営的に上向くこともあります。
経験より勘が大事なこともあるのを忘れないでくださいね。
コンサルタントの市場規模は3,000億と言われていて成長産業から程遠いと言われています。裏を返せばまだ成長が見込めると言えるのではないでしょうか?
ただ、コンサルタントは5万人程いるにもかかわらず、経営コンサルタントとして起業してやっていけている人は数%と言われるほど厳しい世界です。自身の強みを活かせる分野は何か、よく見極めて起業に挑戦してみてくださいね。
まとめ
起業するには宣伝用のHPと名刺、PCと専用の電話番号に生活費3年分を用意し、開業届と事業計画書を書けばいいということでした。
営業方法については人脈と実績がなければ無料で依頼を引き受けた方が後に繋がります。他にもSNSやチラシなど身近にあるもので営業がかけられます。
事業成功のためには問題解決能力や計画性、自身の長所を磨くだけでなく、最後まで顧客と問題解決に取り組む粘り強さが大事という話でした。そういった能力を磨くためにコンサルタントの団体に入会するのも手ですね。
大事なのは自身の強みを見つけターゲットを絞り、地道に営業をかけ、顧客とともに問題解決していく姿勢です。同じように経営をしようとすると立ち行かなくなるので、勘も大事にしてくださいね。